そのオブジェのような見た目から、インテリアのアクセントとしても人気の高い「エアプランツ」という呼び名で知られるエキゾチックな植物「ティランジア」。
空気中の水分を吸収して生長するので、土に植えなくても育てられるという手軽さも人気の秘訣でしょう 。
600種以上の品種があると言われてる「ティランジア」の中でも、銀色がかった緑色の細い葉がカーリーヘアのようにくるっと丸まって茂っている少し風変わりなエアプランツ「ティランジア・ウスネオイデス」を「Plant Of The Month〜今月の植物」の第6回目として今回紹介してみたいと思います。
ティランジア・ウスネオイデス(スパニッシュモス)
「ティランジア・ウスネオイデス」は、ブロメリア科ティランジア属に分類される常緑性の多年草。
原産地の中南米では、梱包用の緩衝材に使われていたのだとか。
実は、一節一節が一株となっていて、サルオガセのように長く垂れ下がることから「サルオガセモドキ」とか、スペイン人がヨーロッパへ持ち寄ったという説に由来して英名では「スパニッシュモス」とも呼ばれています。
植物名 | ティランジア・ウスネオイデス |
学名 | Tillandsia Usneoides |
英名 | Usneoides, Spanish Moss |
科名 | ブロメリア科(パイナップル科) |
属名 | ティランジア属 |
原産地 | 中南米 |
ティランジア・ウスネオイデス(スパニッシュモス)の育て方
「エアプランツ」というと、それほど水をあげなくても大丈夫だと思ってる方もいるかもしれませんが、意外と水が好きな植物なんです。
「ティランジア」の葉の表面には「トリコーム」と呼ばれる産毛のようなものが生えていて、それが強い日光から身を守り、水分を絡めとるためという役割をしています。
「ティランジア」の中でも、乾燥を嫌い水分を欲すると言われてるのがこの「ティランジア・ウスネオイデス」。
普段の水やりは、霧吹きで全体を湿らせて水を与える方法の「ミスティング」を行います。その際、僕は以前ブログで紹介したGloriaの「Fine Sprayer Pro 05」を使っています。
毎日の「ミスティング」だけでは、水分が足りなくなってしまうので、週に1度ほど水を張った容器の中にエアープランツ自体をつけ込んで全体から水を吸収させる方法の「ソーキング」を行います。時間的には一晩つけ込んでおく感じ。
但し、内側や束ねた部分の蒸れは枯らしてしまう原因になるので要注意。
その点でも風通しの良いところに置いてあげて、時々束ねたところを解いてあげたりした方がよいと思います。
場所 | 直射日光の当たらない明るく風通しのいい場所。 |
水やり | 原生地では昼夜の温度差によって夜に霧や露が発生して、その水分を吸収するので、水やりのタイミングは夜がいいとされている。1日1回以上のミスティング、週に1度のソーキングを行う。 |
肥料 | 生育旺盛なので肥料を与える必要はほぼなし。元気がないなと感じたときだけ、生育期の春と秋の夜に、月に1回薄めた液体肥料をミスティングの代わりに与える。 |
ティランジア・ウスネオイデスとディスキディア
ということで、「Plant Of The Month〜今月の植物」の第6回目として一風変わったエアプランツ「ティランジア・ウスネオイデス」をお届けしました。
これまでリビングの出窓のところに単体で飾っていた「ディスキディア」の隣に吊るしてみたのですが、緑の色のトーンもそれぞれ違ってコントラストができたし、どっちが長く生長してくれるのか、楽しみがひとつ増えました。