ボーダーレスなポップ・ミュージック。2017年、もっともよく聞いたマイ・ベスト・アルバムと言える7枚。

こんにちは、kennet64です。

2017年、読んで面白かったエッセイ&ライフスタイル本5選」に続く、今年を振り返る企画第2弾は音楽。2017年に僕がもっとも聞いたアルバムの中から、マイ・ベスト・アルバムだと言える7枚の作品を選んでみました。

今年もいい音楽に出会えたなぁと思う2017年の暮れ。そんな中から選んだ7つの作品。

ではどうぞ。




細野晴臣: Vu Ja De

今回、選んだアルバムの中でももっともよく聞いたのが、この作品。細野晴臣さん(以下、細野さん)が6年半ぶりに発表した2枚組アルバム『Vu Ja De(ヴ ジャ デ)』。カヴァーの選曲しかり、そのサウンドしかり、全体的に漂うアナログな温かい質感は、ノスタルジックな古き良き音楽のようでいて、決して古びることのない「細野マジック」ともいうべき時空を超えたドリーミーな音空間。時代によってアプローチは違うけど、細野さんは常に新しい何かを伝えてくれる。

YOUR SONG IS GOOD: EXTENDED

YOUR SONG IS GOOD、3年半ぶり6枚目のアルバム『Extended』。とにかくサウンドが気持ちよくて今年の夏はこればっかり聞いていたような気がする。ダンスミュージックならではのミニマルなループ感と7人編成のバンドによる生演奏のグルーヴがちょうどいい具合に共存していて、曲ごとにスカやレゲエ/ダブを取り入れたサウンドアプローチ、ハウスやトライバルなアフロのエッセンスが注入されたトロピカルでアーバンなコンテンポラリー・ダンスミュージック的作品。

LORD ECHO: HARMONIES

ニュージーランドのレゲエ/ダブ・バンドThe Black Seedsの元ギタリストで、現在はプロデューサーとして活動しているMike Fabulous(マイク・ファブラウス)によるソロプロジェクトLord Echoの作品は、毎回リリースされるのが楽しみなアーティストの一人。クールなんだけど、すごくグルーヴィーLord Echoを聞くといつも常にそう感じてしまう。レゲエ、ダブ、ファンク、ディスコ、テクノ…さまざまな音楽のエレメンツを消化したジャジーなサウンドは、コズミックで金太郎飴のような心地よさ。

QUANTIC & NIDIA GONGORA: CURAO

現代のRy Cooder(ライ・クーダー)David Byrne(デヴィッド・バーン)と言える辺境音楽探求家(僕はそう思ってる)、UKの音楽プロデューサー/ミュージシャン、Will Holland(ウィル・ホランド)のソロ・プロジェクト、Quantic(クアンティック)がコロンビアの歌姫Nidia Gongora(ニディア・ゴンゴーラ)をヴォーカリストに迎えたコラボ・アルバム。トラディショナルでフォーキーなフレイヴァーとレゲエ&ダブ、ブレイクビーツなどのダンスミュージック的要素が見事に融合した2017年産トロピカルミュージック。

CHARLOTTE GAINSBOURG: REST

天才アーティストSerge Gainsbourg(セルジュ・ゲンズブール)と人気女優Jane Birkin(ジェーン・バーキン)との間に生まれた超サラブレットな天才女優、Charlotte Gainsbourg(シャルロット・ゲンズブール)の7年ぶりのアルバム。プロデュースに参加しているSebastiAn(セバスチャン)Daft PunkGuy-Manuel de Homem-Christo(ギ=マニュエル・ド・オメン=クリスト)らが作り出す80年代をそこはかとなく感じさせるサウンドと彼女のセクシーなウィスパー・ヴォイスが耽美な世界に誘ってくれる。

SZA : Ctrl

Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)のアルバムも素晴らしかったけど、個人的に推したいのがKendrick Lamarの所属するヒップホップ・レーベルTop Dawg Entertainmentからデビューした女性シンガーSZA(シザー)のこのデビューアルバム。プロデュースにはPharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)Frank Dukes(フランク・デュークス)など名うてのプロデューサーが多数参加。ヒップホップだけでなくジャズやフォーク、ロックの要素も盛り込まれたダウナーでオルタナティヴなサウンドが心地よい。

OVALL: IN TRANSIT

年の瀬にマイ・ベスト・アルバムに飛び込んできたのが、再始動したOvallのこのアルバム。最初聞いた時には、あまりピンと来なかったけど、2度3度と聞き込んでいくうちに、どんどん惹きこまれてしまった本作。所属レーベルであるorigami PRODUCTIONSのファンサイトで2012年にリリースされたミニアルバムに、同作品のRemixアルバム「Re: Ovall」、さらに再始動後、初の新曲「Winter Lights」を収録した内容だけど、ジャンルレスでタイトでメロウなグルーヴが秀逸。

ボーダーレスなポップ・ミュージック

こうして選んだアルバムを眺めてみると、どれもひとつのジャンルに括ることができないクロスオーバーした作品ばかり。例えて言うとしたら「ボーダーレスなポップ・ミュージック」。

ひとつのジャンルを極めたようなストイックなスタイルを持つアーティストの作品も大好きだけど、どうやら今年は”ボーダーレス”なものに惹かれていたようです。

どれも素晴らしい作品なので、よかったら聞いてみてください。

ではまた。