夏の暑い日の夕暮れ。
ギラギラと輝いていた太陽が西に傾き、空を夕日が赤く染め、昼間の蒸し返すような熱気も和らいで、風も涼しく感じられるこの時間。
最高のチルアウト・タイム。
一日の疲れを癒してくれる心地いいひとときのBGM。
Chillin’ Sunset…
Contents
- 夏の夕暮れ、チルしたい時に聴きたくなるメロウな15曲
- 曲解説
- 1. SoulChef / Blazilian Summer
- 2. Ronnie Foster / Summer Song
- 3. Quincy Jones / Summer In The City
- 4. Susan Cadogan / Nice ‘n’ Easy
- 5. Young Gun Silver Fox / Distance Between Us
- 6. Starbuck / A Fool In Line
- 7. The Blackbyrds / Summer Love
- 8. Buster Williams / Vibrations
- 9. Chic / Sao Paulo
- 10. Richard Stepp / When We Meet Again
- 11. Pat Van Dyke / Lotus
- 12. King Tubby / Heavy Duty Dub
- 13. Kool & The Gang / Summer Madness
- 14. Hiroshi II Hiroshi / H2O
- 13. Lonnie Liston Smith / Sunset
- BITTER SWEET & MELLOW : Chillin’ Sunset
夏の夕暮れ、チルしたい時に聴きたくなるメロウな15曲
「タイムレスで、心地よいメロウな曲」を選曲して、マンスリーでお届けしているプレイリスト「BITTER SWEET & MELLOW」。
今月は、「Chillin’ Sunset」と題して、夏の夕暮れ時に聴きたくなるメロウなチルアウト・チューン15曲をセレクトしてみました。
今月公開しようと思ってる「BITTER SWEET & MELLOW」プレイリストの選曲できたような気がする。ちょっとインストが多めになってしまったけど、今回のテーマにはそれが合ってるってことなのかな。ひとまず試し聴きしてみよっと。#プレイリスト #bittersweetandmellow
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月21日
70年代のジャズ、ジャズファンク、ロック、レゲエから90年代の和モノ、2010年代のヒップホップまで、手前味噌だけどなかなかに心地よい選曲ができました。
曲解説
では、簡単に各曲を解説。
1. SoulChef / Blazilian Summer
「今日は暑いぜ!」なんてサンプリングの声ネタから始まるソウルシェフのギターとホーンのループが気持ちいいインスト・トラック「Brazilian Summer」。
【今日の一枚】ニュージャージーのビートメーカー、SoulChefのインストアルバム「Long Hot Summer」。アルバムタイトルのみならず収録されてる曲のタイトルを見たら思わず夏に聴きたくなる一枚。90’sヒップホップ・フレイヴァーなチルアウト・トラック集といった音もナイス。https://t.co/uh1oiayMHG
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月14日
ツイートで「ニュージャージーの〜」と書いてしまったけど、ニュージーランドの謝りでした。Lord Echoといい、このSoulChefといい、ニュージーランドの音楽シーンもあなどれなさそう。
2. Ronnie Foster / Summer Song
ジャズ・オルガン奏者、ロニー・フォスターの1972年にリリースされた初リーダー作『Two-Headed Freap』。
【今日の一枚】昨日に引き続き、ジャズ・オルガン奏者のブルーノート盤のアルバムをチョイス。ア・トライブ・コールド・クエストにサンプリングされた「Mystic Blue」は、ちょうど今のブンキ(気分)にぴったり。 https://t.co/BvvTYsejYb
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年5月10日
ア・トライブ・コールド・クエストの「Electric Relaxation」にサンプリングされた「Mystic Blue」も素晴らしいけど、ここは「Summer Song」をチョイス。クールな中に熱い演奏が繰り広げられるジャズ・ファンク。
3. Quincy Jones / Summer In The City
ツイッターて一時盛り上がったハッシュタグ「#夏に聴きたい9枚」。
#夏に聴きたい9枚
あり過ぎて9枚じゃ全然足りないけど、ひとまず選んでみた。 pic.twitter.com/Bs6ulQIpSG— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年5月24日
その中から、今回のプレイリストには敢えて1枚だけ選ぼうと思い、セレクトしたのがクインシー・ジョーンズのアルバム『You’ve Got It Bad Girl』からの「Summer In The City」。都会の夏の気怠い午後といった感じの1曲。
4. Susan Cadogan / Nice ‘n’ Easy
ジャマイカの伝説的な音楽プロデューサー、リー”スクラッチ”ペリーがプロデュースした数多くある名盤レゲエ・アルバムのひとつ、女性シンガー、スーザン・カドガンの『Hurt So Good』
このアルバム大好きで、たぶん何百回も聴いてて「Nice ‘n’ Easy」がスーザン・カドガンのオリジナルだと勝手に思ってたんだけど、昨日初めてカヴァーだったと知りました。ミラクルズの「Do It Baby」のカヴァーだったとは!自分の中では既にスーザン・カドガンのヴァージョンがオリジナルと化してる。
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月12日
レゲエにはカヴァー曲が多いのは知られてるけど、オリジナルだと思えてしまうような秀逸な作品がたくさんあって、この「Nice ‘n’ Easy」もそんな作品。ぜひミラクルズの「Do It Baby」と聴き比べてみてください。
5. Young Gun Silver Fox / Distance Between Us
UKの5人組ソウル・バンド、ママズ・ガンのメンバー、アンディ・プラッツと、トミー・ゲレロやエイミー・ワインハウスなどを手がけるプロデューサー/マルチ・ミュージシャンのショーン・リーのプロジェクト、ヤング・ガン・シルヴァー・フォックス。
【今日の一枚】ヨットロック(AORのこと)って言い方、海外では前から聞くけど、どれほど日本で浸透してるんだろ?Young Gun Silver Foxなんか正に2010年代版ヨットロックな作品なんだろうな。ファーストが昼間で今回は夕方の西海岸って感じのリゾートっぽいジャケもいいね。https://t.co/VFmuOVNY8K
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年5月29日
彼らのファーストアルバム『West End Coast』からチョイスした「Distance Between Us」。70年代に活躍したロックバンド、プレイヤーの大ヒット曲「Baby Come Back」を彷彿させるメロウなロック・ナンバー。
6. Starbuck / A Fool In Line
ブログ記事「ストリーミング時代の有益ツール。時代にフィットした心地いい音楽に出会えるディスクガイド「シティ・ソウル ディスクガイド」」で紹介した本「シティ・ソウル ディスクガイド」を買わなかったら出会わなかった作品かも。
【今日の一枚】今日届いた本(ディスクガイド)をパラパラ見てて、とりあえず聴いたことない作品を聴いてみようと選んだアトランタのロックバンド、スターバックのアルバム。ジャケットとタイトルだけなら間違いなくスルーしちゃう作品だろうな。ディスクガイド有難し。
https://t.co/2HCQO3F7gG— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月1日
ディスクガイドでも「フュージョン味メロウ・グルーヴの超名曲」と紹介されてる「A Fool In Line」。小気味いいギターのリフと間奏に出てくるマリンバ使いが心地よすぎる、嘘偽りなしの超名曲。
7. The Blackbyrds / Summer Love
ハワード大学の教授を務めていたジャズ・トランペット奏者、ドナルド・バードの教え子たちが結成したジャズファンク・バンド、ブラックバーズ。
【今日の一枚】70’sジャズファンクで忘れてはいけないブラックバーズの名盤、ファーストとセカンドアルバムがツーインワンになった便利な作品。ほぼ捨て曲なしの素晴らしさ、気持ち良さ。最高。 https://t.co/xfZKyAFgXT
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年5月14日
レアグルーヴの名盤としても知られる彼らのファーストアルバムに収録されている「Summer Love」。クラリネットの緩やかなメロディーが気持ちいいスロウ・チューン。
8. Buster Williams / Vibrations
ジャズ・ベーシスト、バスター・ウィリアムスが1976年にリリースしたソロ作『Crystal Reflections』。ヴィブラフォン奏者のロイ・エアーズが全面的に参加したメロウ・ジャズの傑作で、この「Vibrations」は、ロイ・エアーズのオリジナルを本人が参加しカヴァーされたもの。
オリジナルよりも更にチルアウト度数高めで、90年代にはBig Lの「Put It On」、Artifacts「What Goes On?」などの曲に使われたヒップホップのサンプリング・ネタとしても有名。
9. Chic / Sao Paulo
ギターのナイル・ロジャースとベースのバーナード・エドワーズを中心とするスーパー・ファンク・ディスコ・ユニット、シックの1977年にリリースされたファーストアルバムに収録されてるインスト曲。
【今日の一枚】久しぶりにDJスピナのミックスCDを聴いたら、気になるインストがあって調べてみたら、CHICのファーストアルバムに入ってる曲だった。ダンスミュージックのアルバムに入ってる箸休め的な曲なんだけど、意外とそういう曲が気持ちよかったりするんだよなぁ。https://t.co/p7lU22NPIM
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年5月23日
ナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズの創り出してきたサウンドには、常にエレガントで洗練された空気が漂っている。まさにグループ名通りの”シック”な音世界。
10. Richard Stepp / When We Meet Again
これも6曲目のスターバック同様、「シティ・ソウル ディスクガイド」で初めて知った曲。
【今日の一枚】今日もディスクガイドから知らなかった作品を選出。カナダのシンガー・ソングライター、リチャード・ステップの79年作。ディスクガイドに「爽快メロウ・グルーヴが楽しめるキラーチューンが2曲」と書かれてて、聴いてみると確かに極上な気持ちよさ。最高。https://t.co/zjouFIPvTf
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月3日
ミディアム・テンポの心地いいグルーヴにゆったりしたメロディーと爽やかなストリングス・アレンジが耳を惹く極上サマー・チューン。
11. Pat Van Dyke / Lotus
ジャケットにひきつけられて出会ったニュージャージーのドラマーでありマルチ・プレイヤー、パット・ヴァン・ダイクのアルバム『Hello Summer』。
なにこれ!めちゃくちゃカッコイイ。ジャケも最高。
早くアルバムも聴きたい。Pat Van Dyke drops warm jazz vibes with new LP, Hello, Summer https://t.co/YPwnFutyS5 pic.twitter.com/BDPx5w3y1g
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月4日
ニューアルバム『Hello Summer』の先行曲として、公開されたのが「Lotus」というレゲエ・アレンジのこの曲。
前もツイートしたけど、これが「Hello Summer」のジャケット。アメリカに行くと今でもビルの屋上にこういう古めかしいビルボートがたくさんあるよな〜。これはもうアナログレコード買うしかないな。 pic.twitter.com/DbjgcWr9yz
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月18日
ニューアルバムは、6月22日(金)にリリースされて全曲視聴が可能に。
Pat Van Dykeのニューアルバム「Hello Summer」やっぱり良かった。https://t.co/9gqs0C54fn
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月22日
本当にこのアルバム本当に良い。ドラマーなだけに多彩なリズムに、エレピやウーリッツァー、ホーンなどのヴォンテージでメロウなサウンドが気持ちよく融和してる。この夏のおすすめアルバム。
12. King Tubby / Heavy Duty Dub
世田谷の宮の阪にあるトロピカルな大衆食堂「バレアリック飲食店」に行ったとき、お店に入りしばらくしてBGMで聴こえてきたのが、ジャマイカのダブ・ミュージックのオリジネイターのひとり、キング・タビーの曲。
中でもこの「Heavy Duty Dub」は何度聞いてもいいな。持っていかれる感が半端ない。https://t.co/ARUVL3wCbb
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月5日
この曲は、Moodiscレーベルのハウスバンド、Mudie’s All Starsの「Lorna’s Dance」という曲のダブ・ヴァージョン。元にあったホーンを排除して、ディレイ処理されたエレピが漂うように鳴り響くアンビエントなサウンドは、究極のチルアウト・ミュージック。
13. Kool & The Gang / Summer Madness
夏の定番チューンと言えば、やはりこの曲。DJ・ジャジー・ジェフ&ザ・フレッシュ・プリンスの「Summertime」のサンプリングネタとしても有名なクール&ザ・ギャングの「Summer Madness」。
【今日の一枚】Kool & The Gangのアルバムをどれか一枚選ぶとしたら、やっぱり70年作のこのファーストになってしまうな。ファンキーなサウンドの中に漂うメロウネス。「Breeze & Soul」なんか何度聴いても最高に気持ちいい。夏になると「Summer Madness」は外せないけどね。https://t.co/hf8sJObIIO
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年5月31日
イントロの揺らぎのあるエレピの気持ちよさ、そしてそこにジャジーなギター、浮遊するアナログ・シンセが加わり心地よさは倍増。これぞサマー・メロウ・チューンと言える1曲。
14. Hiroshi II Hiroshi / H2O
藤原ヒロシ氏の作品にはメロウな曲が多いのだけれど、その中でも東京 NO.1 SOUL SETの川辺ヒロシ氏とのユニット、HIROSHI II HIROSHI名義でリリースしたこのEPは外せない傑作のひとつ。
【今日の一枚】藤原ヒロシ、川辺ヒロシ(東京 NO.1 SOUL SET)のユニット,
HIROSHI II HIROSHIのEP。国産チルアウト~バレアリック古典なんて言われてるけど、そう呼ばれて間違いない作品。当時(93年)はピクチャー盤レコードも出てたな〜(CDでしか持ってないけど)。https://t.co/2VbcGaCFiB— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月19日
ジャケットも素晴らしい。
当時のピクチャー盤アナログレコード。イラストはもちろん巨匠、永井博氏。 pic.twitter.com/LxCX7hSHar
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月19日
実はこの曲。とあるジャマイカのアーティストの曲をサンプリング、というかほぼ丸々使っているというかなり大胆な作品。それに気づいたのは自分がそのサンプリングネタである曲の7インチを持ってたからなのだけれど、この大胆な使い方が90年代の息吹みたいなのを感じるし、曲選びのセンスは流石としか言いようがない。ここでは誰の曲か公表しないので、気になる方は探してみてください。
13. Lonnie Liston Smith / Sunset
ジャズ・キーボード奏者、ロニー・リストン・スミスが自身のバンド、THE COSMIC ECHOESを率いて1976年にリリースしたアルバム『Visions Of A New World』。
【今日の一枚】スピリチュアルジャズとして語られることの多いロニー・リストン・スミスだけど、アルバムには必ずと言っていいほど心地いい曲が収録されている。このアルバムだと「Love Beams」と「Sunset」がそんな楽曲。トロピカルなエッセンスの入ったメロウ・ジャズ。https://t.co/Ng6POtfkWa
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月8日
南の島を感じさせるラウンジンでメロウな極上チルアウト・ミュージック。
BITTER SWEET & MELLOW : Chillin’ Sunset
ビールでも飲みながら夏の夕暮れ時に聴いてもらえたら嬉しいな。
来月もまた「タイムレスで、心地よいメロウな曲」を紹介したいと思います。
ではまた。