SSW(シンガー・ソングライター)のようなアコースティックな音の肌触りと、
ソウルミュージックならではの黒いエッセンス。
そんな二つが、あたかも美味しいカフェラテのように混ざり合った音楽、、、
フォーキーソウル。
Contents
- フォーキーソウルのメロウな15曲
- 曲解説
- 1. Bobby Womack & Peace / If You Don’t Want My Love
- 2. The Isley Brothers / Lay Lady Lay
- 3. Gene McDaniels / Feel Like Makin’ Love
- 4. Booker T / Life Is Funky
- 5. Michael Kiwanuka / I’ll Get Along
- 6. Tracy Chapman / Baby Can I Hold You
- 7. Lou Bond / Why Must Our Eyes Always Be Turned Blackwards
- 8. Gil Scott-Heron / Save The Children
- 9. Bill Withers / Use Me
- 10. Donny Hathaway / Jealous Guy
- 11. Terry Callier / (I Just Can’t Help Myself) I Don’t Want Nobody Else
- 12. Raul Midon / Waited All My Life
- 13. Joan Armatrading / Love And Affection
- 14. Stevie Wonder / You And I
- 15. Nina Simone / Mr. Bojangles
- BITTER SWEET & MELLOW : Folky Souls
フォーキーソウルのメロウな15曲
「タイムレスで、心地よいメロウな曲」を選曲して、マンスリーでお届けしているプレイリスト「BITTER SWEET & MELLOW」。
今月は、アコースティックなフレイヴァーを持ったソウルミュージック、フォーキーソウルからメロウな15曲をセレクトしてみました。
アコースティックで緩やかな音の流れを感じるようなソウルミュージックのプレイリスト「BITTER SWEET & MELLOW : Folky Souls」。
曲解説
では、簡単に曲ごとに解説を。
1. Bobby Womack & Peace / If You Don’t Want My Love
アメリカの伝説的なソウル・シンガー、ボビー・ウーマック。
【今日の一枚】クライムアクション好きなもので、タランティーノが使ったことでもよく知られてるボビー・ウーマックが出かけた『110番街交差点』のサントラはジャケも含めて大好きな作品。特に歌入りとインストが収録されてる「If You Don’t Know My Love」がお気に入り。 https://t.co/2h9P5XntYE
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年4月13日
ブラックムーヴィーならではのファンキーな楽曲が多く収録されている中で異彩を放っているアコースティック・ナンバー。ホーンをフィーチャーしたクールなインスト・ヴァージョンもおすすめ。
2. The Isley Brothers / Lay Lady Lay
アイズレー・ブラザーズが、まだ3人組だった頃のアルバム『Givin’ It Back』。
【今日の一枚】アイズレー・ブラザーズの71年作。ニール・ヤング、ジミヘン、ジェイムス・テイラー、ボブ・ディラン、スティヴン・スティルス、ビル・ウィザースらの曲を取り上げたカヴァー・アルバムで、しかもフォーキーなアレンジが秀逸。聴き直してその良さを再発見。https://t.co/q2iZCfnESS
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年3月30日
ボブ・ディランが69年に発表した「Lay Lady Lay」は、さまざまなアーティストにカヴァーされていてアイズレー・ブラザーズによるヴァージョンは、この曲の「ベスト・カヴァー・ヴァージョン TOP10」にも選ばれてるメロウなナンバー。
3. Gene McDaniels / Feel Like Makin’ Love
60年代からヒットを飛ばし、ポップスターとして早くから成功していたアーティスト/ソングライター、ジーン(ユージン)・マクダニエルズ。
【今日の一枚】大名曲「Feel Like Makin’ Love」の作者として知られるジーン(ユージン)・マクダニエルズの75年ソロ作。大名曲のセルフカヴァーを筆頭にニューソウル的なメロウネスと渋みの効いたサウンドが堪らない一枚。https://t.co/Zi4RWPzsqv
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年4月3日
『Outlaw』『Headless Heroes of the Apocalypse』といったユージン・マクダニエルズ名義で発表されたメッセージ色の濃い作品が代表作としてよく知られてるけど、メロウ度の高いこの『Natural Juices』も是非とも押さえておきたい1枚。
4. Booker T / Life Is Funky
タイトル通り、エバーグリーンな魅力に満ち溢れてるとはこの作品のこと。
【今日の一枚】フォーキーなソウル作品を一枚挙げろと言われたら間違いなくブッカー・Tのこのアルバムを選ぶな。オルガン奏者としてだけでなくヴォーカリスト、ソングライターとしても本当素晴らしい、まさにエヴァーグリーンな一枚。https://t.co/ZqNebUxH7Z
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年3月29日
名曲「Jamaica Song」を筆頭として、SSW的な楽曲やオルガン・インストなどいつまでも色褪せない名演が多数収録されてるんだけど、数年前にCDでもリリースされたオリジナル盤には入ってないボーナス・トラックにも素晴らしい。ということで選んだのがメロウなグルーヴと渋目のヴォーカルが心地いい「Life Is Funky」。
5. Michael Kiwanuka / I’ll Get Along
現代のビル・ウィザースの呼び声も高いフォーキー・ソウル・アーティスト、マイケル・キワヌーカ。
【今日の一枚】ウガンダ出身の両親を持つ北ロンドン育ちのシンガー・ソングライター、マイケル・キワヌーカの2012年にリリースされたデビューアルバム。フォーキーで内政的なそのサウンドは、タイムレスという形容がよく似合う心落ち着く一枚。https://t.co/DKTkyfyAzD
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年4月2日
カントリーにも通じる穏やかに包み込んでくれるサウンドとメロディーの「I’ll Get Along」。心を和らげてくれるような1曲。
6. Tracy Chapman / Baby Can I Hold You
80年代から活動を続ける黒人女性シンガー・ソングライター、トレイシー・チャップマン。
【今日の一枚】フォーキー&ソウルフルな黒人女性シンガーソングライター、トレイシー・チャップマンのファーストは発売当時から好きで聴いてる愛聴盤なんだけど、人に薦めるならこのベスト盤。他のアルバムにもいい曲があるし、最後の「Stand By Me」のカヴァーも最高。https://t.co/6NfuLU8OKa
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年3月24日
ベスト盤にも収録されている彼女のデビューアルバムの中でも代表作と言える「Baby Can I Hold You」。いつまでも色褪せない名曲。
7. Lou Bond / Why Must Our Eyes Always Be Turned Blackwards
フォーキーなソウル物をチェックしてて、遅ればせながら最近知った黒人シンガー・ソングライター、ルー・ボンド。
【今日の一枚】ソウルの名門、スタックス傘下のマイナーレーベルから出てるルー・ボンド唯一のアルバム。フォーキーソウルとカテゴライズされるこの作品、第一印象は地味だけどビル・ウィザースのカヴァーや長尺の「To The Establishment」など渋くていい曲が結構ある。https://t.co/jcOOhusp8b
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年3月27日
フリーソウル・ファンにも人気の「Why Must Our Eyes Always Turned Backwards」。白人シンガー・ソングライター系にも通じる美しいメロディーとアレンジが秀逸。
8. Gil Scott-Heron / Save The Children
ヒップホップ・アーティストにも多大な影響を与えた黒人吟遊詩人、ギル・スコット・ヘロン。
【今日の一枚】「黒いディラン」など数々の称号を持つ稀有なアーティスト、ギル・スコット・ヘロンのシリアスでいて懐の深い温かみのある音楽を一言で語るのは難しい。それだけ様々な要素がブレンドされて出来上がったワン&オンリーなものだから。素晴らしい。https://t.co/DGkX7hE7eU
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年4月4日
71年にリリースされたセカンドアルバム『Pieces Of A Man』に収録されている「Save The Children」。フルートをフィーチャーしたメロウなアレンジで歌われる”子供たちを救おう”というメッセージ。美しい。
9. Bill Withers / Use Me
70年代ニュー・ソウルを代表するシンガー・ソング・ライター、ビル・ウィザース。
【今日の一枚】ビル・ウィザースの音楽ってなぜこんなにも穏やかな気持ちにさせてくれるんだろう?歌声、メロディー、サウンド、それらが絶妙に絡み合った結果なのだろうけど、ホント不思議。フォーキーソウル、ニューソウル、呼び方もいろいろあるけど魔法のような音楽。https://t.co/w2iafy2YBe
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年3月25日
日産のコマーシャルで使われてたことでも有名な「Use Me」。アコースティックとファンクが見事に融合したフォーキー・グルーヴの名曲。
10. Donny Hathaway / Jealous Guy
ダニー・ハサウェイ。この人も70年代ニュー・ソウルを語る上で忘れてはいけないアーティストのひとり。
【今日の一枚】決して音がいい訳じゃないのにグサリと刺さる、そんな音楽がある。僕にとってダニー・ハサウェイのライブ盤はそんな一枚。中でもジョン・レノンのカヴァー「Jealous Guy」は、一度聴きだしたら沼のように何度もリピートしたくなってしまう曲。https://t.co/tIM9EciGrr
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年4月6日
ダニー・ハサウェイの代表作、そして名盤としても知られるライブ盤『LIVE』。この録音は、1971年10月27日から29日にニューヨークにあるビター・エンドというクラブで行われたそうなんだけど、ジョン・レノンの「Jealous Guy」が収録されてるアルバム『Imagine』が発売されたのが1971年9月9日。ラジオとかで聴いてたのかもしれないけど、こんな早くにカヴァーするなんて余程気に入ってたんだろうなぁ。
11. Terry Callier / (I Just Can’t Help Myself) I Don’t Want Nobody Else
フォークやソウル、ジャズの要素を融合して独特の音楽世界を構築したシカゴ出身のシンガー・ソングライター、テリー・キャリアー。
【今日の一枚】Mr.フォーキーソウル、テリー・キャリアーがカデットレーベルに遺した3作のアルバム。どれも素晴らしい名盤けど、今は3作目のこのアルバムが音的にしっくりくる。https://t.co/EH8nOdZMSb
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年3月31日
マーヴィン・ゲイの「What’s Going On」にも通じるニューソウル的サウンドが気持ちよすぎるメロウソウルの名曲。
12. Raul Midon / Waited All My Life
ソウルフルな歌声と一度聴いたら忘れないギターテクニックの持ち主、ラウル・ミドン。
【今日の一枚】昨日に続きスティーヴィー参加作を。盲目のシンガーソングライター、ラウル・ミドンのファースト。この人を知ったのは夜中にふと見た「State Of Mind」のMV。パーカッシブなギターに度肝を抜かれたのを今でも覚えてる。それ以外ライブも何度か観てる大ファン。https://t.co/my6KSVbOdx
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年4月10日
しっとりしたアコースティック・バラードだけど、後半に出てくるヴォーカルとギターがユニゾンになるジャジーなアレンジが素晴らしい。
13. Joan Armatrading / Love And Affection
カリブ出身のUK女性シンガー・ソングライター、ジョーン・アーマトレイディング。
【今日の一枚】昔からアコギを弾きながら歌う女性シンガーが好きなのだけれど、ジョン・アーマトレイディングはそう思うきっかけとなったアーティストの一人。フォーク、ジャズ、ソウル、レゲエ、ブルースなど、ジャンルで括ることのできない多彩な音楽性は今聴いても新鮮。https://t.co/ftQFBNI1qX
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年3月28日
ファンキー・フォークの傑作と言われる彼女が1976年に発表したサードアルバムに収録されている「Love & Affection」。そこはかとなく彼女のルーツでもあるカリブの風も感じさせるクロスオーバーしたアコースティックサウンドが心地よい。
14. Stevie Wonder / You And I
説明不要の偉大なアーティスト、スティーヴィー・ワンダー。
【今日の一枚】スティーヴィー・ワンダーほど究極の一枚を選ぶのが難しいアーティストっていないんじゃないかな。それだけ名盤がたくさんある証なんだけど、だから季節とかその時の気分で大好きな何枚かのアルバムを定期的に聴き返したりしてる。春なら僕的にはこの作品。https://t.co/4ZDgkE6AP4
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年4月8日
『Talking Book』は、1972年にリリースされたアルバム。1曲目の「You Are the Sunshine of My Life」が有名だけど、今回は感動的なバラード「You And I」をチョイス。
15. Nina Simone / Mr. Bojangles
ジャズという枠に収まらない表現力で世界を魅了した黒人女性シンガー 、ニーナ・シモン。
【今日の一枚】71年にリリースされたニーナ・シモンのアルバム。タイトルにもなっているビートルズを筆頭に様々なジャンルの曲を彼女流にカヴァーした楽曲を中心に収録されていて、シンガー/表現者として、いかにニーナ・シモンが優れていたか垣間見ることができる作品。https://t.co/gdKvno2d8H
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2019年4月11日
「Mr. Bojangles」は、フォーク&ロック系シンガー・ソングライター、ジェリー・ジェフ・ウォーカーが1968年に発表した曲のカヴァー。何よりもニーナ・シモンのヴォーカルが素晴らしい1曲。
BITTER SWEET & MELLOW : Folky Souls
ということで、今回はアコースティックなフレイヴァーを持ったソウルミュージック、フォーキーソウルからメロウな15曲をセレクトしてみました。
今回も、Apple Musicに加入していない方々のためにYoutubeのミックスリストを作ったので、そちらもよかったらチェックしてみてください。