アンスリウムやミズバショウ、スパティフィラムなど、サトイモ科の植物によく見られる特徴。
肉穂花序(にくすいかじょ)と仏炎苞(ぶつえんほう)。
園芸用語では、太い棒のような軸の表面に小さな花がびっしりと敷き詰められたような花の並び方を肉穂花序(にくすいかじょ)、その肉穂花序(にくすいかじょ)を包んでる大きな苞(ほう)のことを仏炎苞(ぶつえんほう)と言います。
簡単に言うと、花びらのように見える部分は、実は花びらではなく葉っぱが変形したもの(仏炎苞)で、実際にはその中または中央にある棒状の部分にあるのが本当の花(肉穂花序)です。
僕はそんな本当の花を包み込んでくれてる奥ゆかしさすら感じる仏炎苞(ぶつえんほう)のある植物のフォルムが好きでして、切り花やブーケでも人気のあるサトイモ科の植物「カラー」を先日二子玉川のプロトリーフで購入しました。
ということで、自分で育ててる植物を毎月ひとつ選んで紹介していくシリーズ「Plant Of The Month〜今月の植物」の第5回は「カラー」をお届けしたいと思います。
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球根植物 カラー
サトイモ科、カラー属に分類される球根植物「カラー」。
南アフリカが原産地とされる「カラー」には湿地性と畑地性の2種類があり、一般的に鉢物で流通しているのは畑地性のもの。
ラッパ状の苞(ほう)に包まれてる姿からイギリスでは”トランペット・リリー“という相性で親しまれているそうで、スラッと伸びた葉は観葉植物的な雰囲気もあります。
花期は6月~7月。
植物名 | カラー |
学名 | Zantedeschia |
英名 | Calla, Calla lily、Arum lily |
科名 | サトイモ科 |
属名 | サンテデスキア属(オランダカイウ属) |
原産地 | 南アフリカ |
カラーの育て方
ここでは、一般的に流通している畑地性の「カラー」の育て方を紹介しておきます。
風通しが悪いと病気にかかりやすくなったりするので、枯れた葉や花はこまめに取り除き、花が終わったら花茎の付け根から切り落とすようにします。
場所 | 基本的には日当たりと風通しの良い場所。高温多湿に弱いので気温の上昇に気をつけ、真夏だけは直射日光を避け半日陰の場所に置く。寒さに弱いので、冬は室内に移動させる。 |
水やり | 常に湿っていると根が腐ってしまうので水やりは、土の表面が乾いてからたっぷりと水をあげる。 |
用土 | 乾燥した土を好むので、水はけの良い土を用意。配合する場合は、赤玉土を5、腐葉土を3、川砂を2の割合。 |
肥料 | 花後に緩効性肥料などを与える。 |
リサイクルな不織布製の植木鉢、ルーツポーチに植え替え
購入してきた「カラー」を、リサイクルペットボトルとリサイクル天然素材をミックスして作られてるオレゴン州生まれの不織布製の植木鉢「ルーツポーチ」に植え替えてみました。
「ルーツポーチ」の黒がコントラストになって、「カラー」の緑色と黄色がより映えて見えるような気がするんですが、、、。
ということで、「Plant Of The Month〜今月の植物」の第5回目としてお届けした「カラー」。そのルックスから観葉植物としても楽しめますよ。