90年代後半を彩ったスムースでメロウなR&Bクラシックス15曲。BITTER SWEET & MELLOW : Smooth R&B Classics (1996-2000)【プレイリスト】

90年代、ヒップホップがミュージックシーンを席巻した時代。

それに呼応するように、ヒップホップが編み出したサンプリングという手法を取り入れることによって、新たな価値観が生み出された歌ものとしてのソウル/R&Bミュージック。

特に90年代中頃から21世紀を迎える直前の2000年までにリリースされたソウル/R&Bには、70年代ニューソウルをサンプリングしたり、生演奏でいつまでも廃れることのない古き良きソウルやジャズのフレイヴァーを自らのものとして新たにクリエイトした、今ではR&Bクラシックスと呼ばれる作品が数多く存在する。




90年代後半を彩ったスムースでメロウなR&Bクラシックス15曲

タイムレスで、心地よいメロウな曲」を選曲して、マンスリーでお届けしているプレイリスト「BITTER SWEET & MELLOW」。

今月は、1996年から2000年までにリリースされたR&Bの中からメロウな15曲をセレクトしてみました。

スムースでメロウなR&Bクラシックスのプレイリスト「BITTER SWEET & MELLOW : Smooth R&B Classics (1996-2000)」。

曲解説

では、簡単に曲ごとに解説を。

1. Dionne Farris / Hopeless

ニュージャージー出身のシンガーソングライター/プロデューサーで女優であるディオンヌ・ファリス

エレピを主体としたゆったりとしたグルーヴがあまりにも心地よすぎる1曲。

2. Amel Larrieux / Get Up

R&Bクラシックス「Tell Me」の大ヒットで知られるグルーヴ・セオリーのメンバーとして世に出たニューヨーク出身のシンガー、アメル・ラリュー

しっとりとしたジャジーなビートに、アメル・ラリューのヴォーカル・ワークが冴え渡る1曲。

3. Sweetback / You Will Rise

今聴くとバレアリックな名盤と言えるのがスウィートバックのこのアルバム。

ジャジーでメロウなトラックにフィーチャーされているのは、アメル・ラリュー

4. Maxwell / Ascension (Don’t Ever Wonder)

男性版シャーデー」なんて形容もされてたアーティスティックな男性シンガー、マックスウェル

マックスウェルのデビュー盤であるこのアルバムには、シャーデーのメンバーでスウィートバックの中心的存在のステュアート・マシューマンもプロデュースで3曲参加。

5. Mary J Blige / All That I Can Say

まさにクイーンという称号がもっとも似合う女性R&Bシンガー、メアリー・J・ブライジ

このトラックのプロデュースを手がけているのは、ローリン・ヒル。それまでのメアリー・J・ブライジ作品にはあまりなかったアコースティックで爽やかなフレイヴァーがうまく引き出されたロマンチックな1曲。

6. Rahsaan Patterson / Where You Are

ソングライターとしても多くのアーティストに曲を提供している男性シンガー、ラサーン・パターソン

本当、この人の曲はメロディーの美しいものが多い。中でもこの「Where You Are」は、往年のソウルマナーも感じさせるポップでキャッチーな作品。

7. Eric Benet / Georgy Porgy (feat. Faith Evans)

ディアンジェロ、マックスウェルらと共にニュー・クラシック・ソウル(ネオソウル)・ムーヴメントを牽引する存在として脚光を浴びた男性シンガー、エリック・ベネイ

この人の魅力は、時代の先端を行くというよりも包み込んでくれるような、ふくよかな丸みのあるサウンドとその甘い歌声。70年代ロックバンド、TOTOの名曲を女性シンガー、フェイス・エヴァンスを迎えてカヴァーしたこの作品でもその味がよく出ている。




8. Society Of Soul / Wind

アウトキャストの作品やTLC「Water Fall」などを手がけてるプロデューサーチーム、オーガナイズド・ノイズ

60~70年代のソウル/ファンクのエッセンスをヒップホップ的なアプローチで再構築したオリジナリティ溢れるサウンドとでも言うべきササエティ・オブ・ソウルのアルバム。中でもサックスをフィーチャーした「Wind」は、アーバン&メロウなスローナンバー。

9. Jill Scott / A Long Walk

ザ・ルーツやコモンとのコラボレーションで頭角を現したフィラデルフィア出身の女性シンガー、ジルスコット

フェンダーローズの響きが心地いいジャズテイストのトラックで、ポエトリーリーディングのように詩的な歌詞をソウルフルに歌い上げる「A Long Walk」。絶品と言える1曲。

10. Angie Stone / Everyday

ゴスペルの影響を色濃く感じさせるノース・カロライナ州コロンビア出身の女性シンガー、アンジー・ストーン

無駄な音を削ぎ落としたようなシンプルで浮遊感漂うトラックが、逆にアンジー・ストーンの歌とそれに絡む絶妙なコーラスワークを際立たせている極上メロウR&B。

11. Lauryn Hill / Ex-Factor

ラップ・グループ、フージーズのメンバーとしても知られる女性アーティスト、ローリン・ヒル

ウータン・クランの「Can It Be All So Simple」を使用しつつ、生音を巧みにブレンドしてオリジナルな歌物作品に仕立て上げるあたり、プロデューサーとしての彼女の才能も遺憾無く発揮された作品。

12. Gabrielle / Give Me A Little More Time

エイミー・ワインハウスにも通じるUK発レトロ・ソウル。

ジョー・テックスの「Papa Was Two」というヒップホップの定番ブレイクビーツをこういうかわいい歌物に取り入れたりするところにUKっぽさを感じてしまうのは僕だけかな?

13. Musiq Soulchild / Girl Next Door

ネオ・フィリー・ソウル・シーンの代表的男性シンガー、ミュージック(ソウルチャイルド)

Girl Next Door」は、ラムゼイ・ルイスの「My Love For You」をサンプリングしたメロウなトラックに、女性ソウルデュオ、AAriesアヤナをフィーチャーしたグッドミディアム。

14. D’angelo / Untitled (How Does It Feel)

「甘く危険な香り」。そんな言葉がよく似合うアーティスト、ディアンジェロ

7分にも及ぶ長尺スローナンバー「Untitled (How Does It Feel)」は、セカンドアルバム『Voodoo』の中でもハイライトと言える1曲。

15. Erykah Badu / Tyrone (Extended Version)

90年代後半に脚光を浴びたアーティストでこの人も忘れてはいけない一人、エリカ・バドゥ

このライブ盤にライブだけでなくスタジオ録音ヴァージョンまで収録されているのが「Tyrone」。ロイ・エアーズの「Everybody Love The Sunshine」を彷彿させるベースラインとクールなエレピが最高に心地いい1曲。

BITTER SWEET & MELLOW : Smooth R&B Classics (1996-2000)

ということで、今回は1996年から2000年までにリリースされたからスムースでメロウなR&Bクラシックス15曲をセレクトしてみました。

今回も、Apple Musicに加入していない方々のためにYoutubeミックスリストを作ったので、そちらもよかったらチェックしてみてください。