毎年、秋になると女性ヴォーカル物が聴きたくなる。
ただ、夏の余韻をまだ引きずっていたいと感じるこの季節、しっとりしたスロウな曲よりも少し体を揺らしたくなるようなグルーヴのある音が耳にはフィットする。
グルーヴィーなディーヴァ達の歌声。
Groovy Lady…
Contents
- 70年代後半〜80年代初頭を彩った女性シンガー達のグルーヴィーでメロウな15曲
- 曲解説
- 1. Edna Wright / Oops Here I Go Again
- 2. Jean Carn / Don’t Let It Go to Your Head
- 3. Sister Sledge / Thinking Of You
- 4. Linda Clifford / Runaway Love
- 5. Phyllis Hyman / You Know How to Love Me
- 6. Love Unlimited / High Steppin’, Hip Dressin’ Fella (You Got It Together)
- 7. A Taste Of Honey / World Spin
- 8. Stephanie Mills / What Cha Gonna Do With My Lovin’
- 9. The Jones Girls / This Feeling’s Killing Me
- 10. Sharon Redd / Can You Handle It
- 11. Gayle Adams / Stretchin’ Out
- 12. Evelyn “Champagne” King / Love Come Down
- 13. Angela Bofill / Only Love
- 14. Dionne Warwick / De Ja Vu
- 15. Deniece Williams / Free
- BITTER SWEET & MELLOW : Groovy Lady
70年代後半〜80年代初頭を彩った女性シンガー達のグルーヴィーでメロウな15曲
「タイムレスで、心地よいメロウな曲」を選曲して、マンスリーでお届けしているプレイリスト「BITTER SWEET & MELLOW」。
今月は、70年代後半〜80年代初頭に活躍したソウル/ファンク/ディスコ系女性アーティスト達のグルーヴィーでメロウな曲をセレクトしてみました。
ディスコ全盛の華やかなりし時代を彩ったディーヴァ達のプレイリスト「BITTER SWEET & MELLOW : Groovy Lady」。
曲解説
では、簡単に曲ごとに解説を。
1. Edna Wright / Oops Here I Go Again
この曲を聴いたことがなかったとしても、ヒップホップ ・グループ、デ・ラ・ソウルの曲「Pass The Plugs」でサンプリングされてる、あの印象的なギターのフレーズと言ったら気付く人も多いかも。
【今日の一枚】ヒップホップ好きには説明不要の女性ヴォーカルトリオ、Honey Coneのメンバーだったエドナ・ライトの76年にリリースされたソロアルバム。デ・ラ・ソウルのネタとしてあまりにも有名な表題曲を筆頭に気持ちよすぎるメロウ・グルーヴ満載のアルバム。最高。https://t.co/EAAdWBljxF
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年10月2日
浮遊感のあるイントロから始まる心地よいミッドテンポのこの曲、メロウの極地と言えるような1曲。
2. Jean Carn / Don’t Let It Go to Your Head
ジョージア州コロンバス出身のジャズ/R&Bシンガー、ジーン・カーン。
【今日の一枚】ブランニュー・ヘヴィーズやレゲエでもカヴァーされてるフィリー・ソウルの名曲「Don’t Let It Go To Your Head」を収録した女性シンガー、ジーン・カーンの78年作。日曜日の午後に合うメロウで心地よい作品。https://t.co/FquSIuTrPj
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年9月30日
Philadelphia International Recordsからリリースされた彼女のセカンド・アルバム『Happy Be With You』に収録されてる「Don’t Let It Go To Your Head」。UKのレゲエ・コーラス・グループ、ブラック・ハーモニーがカヴァーしたヴァージョンはラヴァーズロック・クラシックとしても有名。
3. Sister Sledge / Thinking Of You
70年代後半〜80年代にかけてディスコ・ヒットを飛ばしたことで知られる姉妹グループ、
【今日の一枚】ロード・エコーもカヴァーしてる「Thinking Of You」のオリジナルが入ってるシスター・スレッジのアルバム。全盛期のシックのナイル・ロジャースとバーナード・エドワーズのプロデュースだから悪いはずがない。昨今のディスコ/ブギー・ブームの基本的作品。https://t.co/kzRKkYJEpG
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月6日
ナイル・ロジャースのリズミカルなカッティング・ギターに、バーナード・エドワーズのうねるようなベースライン。完璧としか言いようのないグルーヴが素晴らしすぎるエレガントな1曲。
4. Linda Clifford / Runaway Love
ディスコ・アイコンとして知られるニューヨーク出身の女性シンガー、リンダ・クリフォード。
【今日の一枚】LOFT/ガラージ・クラシックにはメロウな名曲が本当多いんだけど、リンダ・クリフォードのこのアルバムに収録されているミディアム・グルーヴ「Runaway Love」もそんな1曲。他にもカーティス・メイフィールドのカヴァーなども入ったモダンソウル〜ディスコ盤。https://t.co/VbX9Y7236d
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年10月1日
彼女の代表曲の一つにしてディスコの名曲、そしてガラージ・クラシックの「Runaway Love」。抑揚の効いたミッドテンポのサウンドがつい病みつきになる1曲。
5. Phyllis Hyman / You Know How to Love Me
薄幸の女性シンガー(1995年にニューヨークの自宅で睡眠薬を過剰摂取し自殺)、フィリス・ハイマン。
【今日の一枚】 フィラデルフィア出身、ノーマン・コナーズのバンドでデビューした女性シンガー、フィリス・ハイマンの79年作。プロデュースはジェームズ・エムトゥーメとレジー・ルーカス。ダンスクラシックスの傑作であるタイトル曲を筆頭に充実した内容の一枚。https://t.co/m15do45nA9
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年10月14日
ダンスクラシックの名曲である「You Know How to Love Me」。ジェームズ・エムトゥーメとレジー・ルーカスのプロデュースしたサウンドもそうだけど、フィリス・ハイマンのどこか哀愁感のあるエモーショナルなヴォーカルも素晴らしい。
6. Love Unlimited / High Steppin’, Hip Dressin’ Fella (You Got It Together)
「愛の伝道師」ことアメリカの男性シンガー/ソングライター/プロデューサー、バリー・ホワイトの秘蔵っ子グループ、ラヴ・アンリミテッド。
【今日の一枚】踊れるテンポの気持ちいい曲。バリー・ホワイトがプロデュースした女性ヴォーカルトリオ、LOVE UNLIMITEDの79年にリリースされたこのアルバムに入ってる「High Steppin’, Hip Dressin’ Fella」は正にそんな1曲。自然と体が揺れてくる。最高。https://t.co/zqMARxtdSc
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年10月4日
彼女達の最後のアルバム『Love Is Back』に収録されてる「High Steppin’, Hip Dressin’ Fella」。ストリングスとホーンセクションのクールなアンサンブルのサウンドに惹き込まれるメロウ・ダンサー。
7. A Taste Of Honey / World Spin
ディスコ・ブームで頭角を現して一発屋っぽいイメージのあるア・テイスト・オブ・ハニーだけど、これが意外と侮れない。
【今日の一枚】数多くのジャズやソウルの名曲を生み出してるプロデューサー、マイゼル兄弟のスカイ・ハイ・プロダクションズが関わった作品というのは本当に素晴らしいものが多い。ア・テイスト・オブ・ハニーのデビューアルバムもそんな一枚。メロウ&シック。最高。https://t.co/Mlpmi7DV5a
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年10月11日
「World Spin」は、マイケル・ジャクソン(ジャクソン5)の初期作品やブルーノートでソウル/ジャズファンクの名作を数多く手がけたスカイ・プロダクションズによる、グルーヴのつぼを得たようなアーバンメロウなサウンドが秀逸な1曲。
8. Stephanie Mills / What Cha Gonna Do With My Lovin’
ポップでキュートなヴォーカルが魅力の女性シンガー、ステファニー・ミルズ。
【今日の一枚】ミュージカル女優としても知られるステファニー・ミルズの79年作「What Cha Gonna Do With My Lovin」。残念ながらApple Musicにはないんだけど、このベスト盤にはそのアルバムに収録されてる曲の12インチ・ヴァージョンが結構入ってる。なんとも嬉しい一枚。https://t.co/ahH67015vJ
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年10月8日
この「What Cha Gonna Do With My Lovin’」 は、5曲目のフィリス・ハイマン「You Know How to Love Me」同様、ジェームズ・エムトゥーメとレジー・ルーカスのプロデュース。マイゼル兄弟もそうだけど、70年代後半〜80年代前半の彼らのプロデュース物は要チェック。
9. The Jones Girls / This Feeling’s Killing Me
これもフィラデルフィアの名門レーベル、Philadelphia International Recordsからリリースされた作品。
【今日の一枚】デトロイト出身の3姉妹によるグループ、ジョーンズ・ガールズ79年にリリースされたデビューアルバム。1曲目の「This Feeling’s Killing Me」に始まり、スロウ〜ミディアム中心のメロウなグルーヴが堪らない、この季節にぴったりな一枚。https://t.co/TrOI5Ba4gM
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年10月3日
1968年にデビューしていたグループなのだけど、アルバムをリリースできたのは「This Feeling’s Killing Me」が収録されている1979年にリリースされたこの作品で。
10. Sharon Redd / Can You Handle It
ダンスミュージックの楽しさのひとつと言ったら、反復されるグルーヴに身を委ねて酔いしれること。
【今日の一枚】80年代前半のニューヨーク・ディスコを代表するレーベル、プレリュードからリリースされてるシャロン・レッドの1st。このアルバムに入ってるモダンディスコの大名曲「Can You Handle It」の中毒性のあるグルーヴときたら、マジ最高。https://t.co/p1qmrFAEcS
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年10月18日
延々と聴いていたくなるような覚醒感のあるサウンド。シャロン・レッドの「Can You Handle It」そんなグルーヴを持った曲。
11. Gayle Adams / Stretchin’ Out
シャロン・レッドの「Can You Handle It」が好きなら、絶対に気にいる1曲。
【今日の一枚】ワシントンDC出身の女性ディスコシンガー、ゲイル・アダムスの80年にリリースされたデビューアルバム。ミッド・アップテンポなディスコクラシックス「Strechin’ Out」他メロウ&ファンキーな曲を多数収録。https://t.co/GYUMatJtFa
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年10月15日
サウンドを手がけているのは、ニューヨーク・ディスコの古典を数多く生み出したプロデューサーズ・デュオ、ウィリー・レスター&ロドニー・ブラウン。
12. Evelyn “Champagne” King / Love Come Down
Philadelphia International Recordsのトイレで歌っているところをスカウトされたという、嘘か本当か、シンデレラストーリーのような逸話でデビューしたイヴリン・シャンペン・キング。
【今日の一枚】ブロンクス生まれ、フィラデルフィア育ちのディスコクイーン、イヴリン・キングの82年に発表された5枚目のアルバム。彼女の代表作と言える80’sクラシック「Love Come Down」をはじめメロウ・ディスコ・サウンドを堪能できる一枚。https://t.co/E5IqricLKm
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年10月10日
70年代後半の生音主体のサウンドとはまたひと味違った味わいのエレクトリックな80’sな雰囲気が、瑞々しいヴォーカルにマッチした1曲。
13. Angela Bofill / Only Love
ソウルフルでエモーショナルな女性ヴォーカルもいいけど、ハイトーンで透明感のある歌声もやっぱりいい。
【今日の一枚】ブロンクス出身のヒスパニック系女性シンガー、アンジェラ・ボフィルの81年作。透明感のあるキュートなヴォーカルの「Only Love」や夏に聴きたくなる爽快な「Tropical Love」あたりのミッドテンポのメロウグルーヴが個人的にはおすすめ。https://t.co/EFDqKbnCMr
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年10月16日
数々のグラミー賞やエミー賞に輝く「アメリカ音楽界のVIP」ことナラダ・マイケル・ウォルデンがプロデュースしたこの曲。AORにも通じるアーバンメロウな1曲。
14. Dionne Warwick / De Ja Vu
プレイリストを作るとき、まず最初に決めるのが選曲のテーマなのだけれど思いのほか気を使うのが曲順。テンポ感も大切にしつつ全体的な流れを大切にするというのが、僕のポリシー。
今回のプレイリストだと、小箱のソウルやファンク、ディスコ、レアグルーヴなんかがプレイされるクラブで、ひとしきり盛り上がった後の閉店間際のチルアウトする時間帯に聴きたい曲をプレイリストの終盤に持ってきた感じ。
ということで、選んだのがディオンヌ・ワーウィックの「De Ja Vu」。
僕がアナログレコードのみで作ったミックス「TROPICAL RENDEZVOUS」でもセレクトした曲だけど、この曲は正にそんな時間にぴったりなチルアウト・チューン。
15. Deniece Williams / Free
そして今回のプレイリストで最後の曲として選んだのは、永遠のクラシックス。デニース・ウィリアムズの「Free」。
心地いいミディアム・グルーヴ、抜けるようなハイトーン・ヴォイスの気持ち良さ。これまで何回この曲を聴いたのか知りたいくらい聴き続けてる僕にとっても永遠のクラシックス。名曲。
BITTER SWEET & MELLOW : Groovy Lady
ということで、今回はディスコ全盛期の70年代後半〜80年代初頭に活躍したソウル/ファンク/ディスコ系女性アーティスト達のグルーヴィーでメロウな曲をセレクトしてみました。
そして今回も、Apple Musicに入っていない方々のためにYoutubeのミックスリストを作ってみたので、まずはそちらからでもチェックしてみてください。