普段からよく行く街、二子玉川。
その日も何か面白そうな本はないかと二子玉川ライズにある蔦屋家電に、暑い最中いつものように自転車で行ってみた。ひとしきり見て回ったけど、興味を引くものはあるものの「これ!」というものが見つからず、何も買わずに帰ろうかとエスカレーター付近に来てみると、その前のスペースで「涼を感じるもの」を展示販売してるコーナーを発見。
そこに、デザインのいい扇風機や涼しさを感じる小物に混じってディスプレイされてた「日本風物詩」。日本在住でナレーターや文筆家、役者など多彩な顔をもつステュウット・ヴァーナム・アットキン氏が「日本の風物」を、美しい写真と日英の対訳で紹介した作品。
その本をパラパラと立ち読みしていて目に止まった「夏 – SUMMER」の章。七夕飾り、花火など、いわゆる日本の夏の風物を紹介していて、そのひとつとして取り上げられていた「KAKIGORI(かき氷)」。
バレアリック飲食店はかき氷、Take It Allドーナツはアイスクリーム始めてる。明日は、近場でもいいからかき氷でも食べに行きたいな。
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年7月13日
今年の夏になって、まだかき氷を食べてなくて、ちょうど食べたいなと思ってたところ。ということで帰りがてら向かったのが二子玉川商店街。
二子玉川商店街の和菓子店
二子玉川の駅前にある高島屋の裏手にある昔ながらの商店街、二子玉川商店街。
この通りは、以前ブログで記事を書いた素敵なコーヒーショップ「LET IT BE COFFEE」もあるところ。
あるがままに。二子玉川の商店街に自然と溶け込むコーヒーショップ、LET IT BE COFFEE
商店街に入ってすぐにある和菓子店「西河製菓店」。聞くところによると1967年(昭和42年)からこの場所で営まれてるのだそう。
かき氷は、午後の数時間のみ販売される夏季限定メニュー
お店の方に話を伺ったら、かき氷をメニューとして売り出したのは、一昨年(2016年)からなのだそう。しかも本業(?)である和菓子を作り終えてから販売されるとのことで、実際にオーダーして食べられるのは午後の数時間のみで、夏の間だけ。
メニューは、4種類。
- ずんだミルク
- 紅茶ミルク
- イチゴ
- マンゴー
それにトッピングメニューとしてあるのが、つぶあん、ずんだ、ミルク、そして和菓子屋さんならではのだんご。
ずんだミルクをテイクアウト
今年の新作メニューだという「ずんだミルク」をテイクアウト。
東北の郷土料理やおもちなどの甘味にも使われる枝豆やそら豆をすりつぶしたペースト「ずんだ」が二層になって入っていて、ほどよい甘さでとてもさっぱりとした味なのが嬉しい。
日本の夏の風物で、涼をとる
ステュウット・ヴァーナム・アットキン氏の「日本風物詩」には日本の夏の風物として、扇子、うちわ、すだれ/よしず、風鈴なども取り上げられてた。日本人にとっては、昔からある当たり前のものように感じるけれど、「涼をとる」ために生み出された日本ならではの優れたモノ、文化なのだをあらためて感じる。
昔ながらの商店街にある和菓子店の脇にあるベンチで、30度を超える暑さの中、テイクアウトした冷たいかき氷を食べて、火照った体が少し冷めてくるのを感じながら、そんなことを考えてた夏の休日の午後。
日本風物詩 The Best of Japanese Culture【日英対訳】