こんにちは、kennet64です。
今年の頭に「Rebuilding(再構築)」というデーマを掲げて無垢材のテーブルをメンテナンスしたり、少しずつ「住まいをアップデード」させているんだけど、その中で今やりたいと思っているのが、家のとある場所のペイント(塗装)。
今、住んでいるマンションの天井部分(約80平米)のすべてを自分でペンキを塗った経験もあったりして、ペンキ塗りは、もともと大好きな分野(好きなだけで上手というわけではないです)なのだけれど、そこで悩むのが「配色」。
頭の中では漠然とこうしたいというイメージはあるものの、それを実際にイメージ通り具現化するのって難しくて、そんなときにはやはり判断材料になるガイドのようなものが必要。ということで、よく行く二子玉川の蔦屋家電で以前ちらっと立ち読みしたときに気に入って、そのうち買おうと思ってた『テレンス・コンラン インテリアの色使い』を購入。
これが、いわゆる当たりというやつでとても参考になる。そしてそれ以上に掲載されている写真も美しくインテリア・デザイン関連のビジュアルブックとしても秀逸で、とても素敵な本。
Contents
テレンス・コンラン インテリアの色使い
『テレンス・コンラン インテリアの色使い』は、そのタイトルからも分かるように、ザ・コンランショップのオーナーでデザイナーでもあるテレンス・コンランの著書。インテリアにまつわる色使いについての本。
色は、デザインや装飾の重要な要素の一つと説く「色のある暮らしのために」と題された序文(Introduction)に始まり、第1章「色の作用」、第2章「色別の特徴」の二つの章で構成されている。
色の作用
第1章「色の作用」では、科学的な見地や光による色の作用から、色の関係性の基礎を学ぶと同時にさまざまなキーワードで、色使いの法則を解説してくれている。そのキーワードが以下の通り。
色の科学
光と色
よりよい空間づくり
アクセント
フォーカルポイント
背景
色彩計画
ペイント
レディメイド・パレット
僕が特に注目したのが「フォーカルポイント」と「レディメイド・パレット」。
1つの空間に対して、1つのフォーカルポイント(焦点)となるインパクトのある色を配置ことによって、その空間の色構成が映えるというメソッド。そしてインテリア雑誌やブログ、身近にあるラグやファブリックなど、さまざまなものから好みの色や配色を見つけて自分なりの色見本とも言うべき既存のパレット=レディメイド・パレットを持つこと。こういうアイデアは、本当に役立つ。
色別の特徴
第2章は「色別の特徴」。その基本として選ばれているのは、以下の7色。
青色
橙色
緑色
赤色
黄色
自然色
中間色
それぞれの色の持つ性質や雰囲気から細やかな同系色の種類の説明、そしてそれらを用いたカラーコーディネートの実例、組み合わせ方を多彩な写真を織り交ぜながら解説してくれている。
それらの解説が、ひとつひとつ短く端的にまとめられていて、とても分かりやすい。
暮らしに彩りを
「色は暮らしに彩りを添え、身のまわりの環境に命を吹き込む存在だ。」とは、本書の序文(Introduction)に書かれているコンランの言葉。
これまであまり意識してなかったけど、本書を読んで色のことについて少し知ってみると、この言葉がとてもリアルに感じるようになります。
『テレンス・コンラン インテリアの色使い』、とても素敵な本です。
ではまた。