いきなりですが、「Storefront」という言葉を知ってますか?
こんにちは、kennet64です。
「Storefront(ストアフロント)」とは、(街路に面した)店の正面、店頭、店先のこと。
言うなれば、お店の顔、面構えみたいなもの。
僕のお気に入りに、そんな「Storefront(ストアフロント)」をテーマにした写真集があります。それが上の写真にある2冊。どちらも7〜8年前に渋谷のタワーレコードのブックフロアがまだ7階にあったときに偶然見つけて購入した愛着のあるものです。
ニューヨークの「Storefront」を撮影した2冊の写真集
「Store Front: The Disappearing Face of New York」は、James MurrayとKarla Murrayという写真家と作家で、夫婦でもある2人が、住み慣れてるニューヨークの街から徐々に消えていってしまう古き良きお店の数々を、マンハッタン、ブロンクス、ブルックリン、クイーンズ、スタテンアイランドの5区に分類して、写真に文章を加えて1冊のドキュメントとしてまとめたビジュアルブック。
329ページというボリュームで、サイズもアナログ12インチレコードジャケットとほぼ同じ大きさ。(2011年には、サイズの小さくなったペーパーバック版も発売されてます)
実は、第2弾の「Store Front II – A History Preserved: The Disappearing Face of New York」も出てますが、こちらは欲しいと思いながら未入手。ゲットせねばと思いながら数年経ってしまってます、、。
「Brooklyn Storefronts」は、その名の通りブルックリンのお店の写真を158ページにまとめた写真集で、文庫本を横長にしたようなコンパクトなサイズ。
ブルックリン在住のPaul Lacyという人が、長年地元のお店を撮影してたところ、その作品が偶然出版社の目に止まり発行されたものだそう。移民の多いブルックリンという土地ならでは、エスニックな雰囲気のカラーリングやビジュアルが「下町っぽさ」を醸し出している作品。
ストアフロントを撮りにふらり三軒茶屋へ
2冊の写真集に共通しているのは、お洒落な場所というよりも昔からそこにあって近所の人々とともに年を重ね、下手したら見過ごしてしまいそうなくらい当たり前の存在で、空気のように自然と佇んでいるお店ばかり。
でも、それって例えたら散歩をしてるところのをよく見かける、知り合いではないけど(勝手に)顔見知りだと感じるおじいちゃんの顔に刻まれた皺のように、そこには確実に存在意義があるんですよね。
それでも、突然無く(亡く)なっていたりする。移りゆく時代の中でモノとかお店が、そのままの形でどれだけ残っていけるのか?物理的にも難しいとは理解しつつも、気づいたときには無くなっているかもしれない(写真集に掲載されているお店にも、既になくなってしまってるお店も、、)、そんなことまで考えてしまったりします。
ちょっと大げさになってしまいましたが、最近カメラ熱が再燃していて、久しぶりに2冊の写真集を眺めたりしていたら、日本にも渋い皺が刻まれた(る)お店がいっぱいあるよなと思い、まずは練習ということで、住んでるところからそれほど遠くない三軒茶屋に何も計画せず、ふらり写真を撮りに行ってきました。
そして、そこで撮ったのがこの5枚。
うーん、まだまだ未熟すぎる。
写真やカメラのこと、もっと勉強しないと。
でも、これは続けていきます!
いつも素敵な写真を投稿されてるLens Blogさんもブログで書かれてましたが、散歩しながら写真を撮る、ちょうど僕もそんな感じで今日、三軒茶屋で写真を撮ってみました。
「Storefront(ストアフロント)」の写真を撮りつつ、行った場所を散歩して、おすすめしたいカフェやお店があったら、お知らせしますね。
ではまた。