モノ選びにおいて、僕が大切にしていること。
それは「探究心」。
自分に合うモノ、好みのモノを「なんとなく」で選ぶのではなく、妥協せずに探して「これだ」と思うものを見つける。そうして手にしたものすべてが自分にとって完璧というわけじゃないけれど、そこで得た経験によってより良いものが見つけられる「目」が養われてアップデートされていく。
この「探し、アップデートしていく」という行為の繰り返しが、自分にとってのスタンダードを作り出してくれる唯一の方法なんじゃないかと僕は思っています。
そのためには、しっかりとした情報ソースを持っておくことも重要。ウェブサイトやSNSなどのインターネットメディア、雑誌や書籍、実店舗など情報過多な今の時代だからこそ、自分なりに厳選したソースがモノ選びのヒントを与えてくれる。
7年ぶりに刊行されたライフスタイルカタログ『Tools 2019』もモノ選びの「探究心」を掻き立ててくれる、そんな情報ソースのひとつ。
Contents
探究心を掻き立ててくれる道具(ツール)のアーカイブ
“衣食住を創造する道具(ツール)”をコンセプトに、流行や消費に流されない暮らしの価値観を提案したライフスタイルカタログ『Tools』。
2011年に第1弾が発行され、続く翌年に第2弾の『Tools 2012』。そして7年ぶりに待望の第3弾『Tools 2019』が2019年7月に発売されました。
衣食住にまつわる普遍的で刺激的な道具(ツール)を300点ほどセレクトしてアーカイブ化したペーパーバック・サイズの本。
4つの定義
『Tools』の巻頭には、毎回「FUNCTION」としてこの本の役割的な記述が表記されています。
FUNCTION
This guidebook functions as a manual and an access devise to freedom of self-expression and creation. With it, users should to get know better what is worth getting and instructions to the getting. (このガイドブックは、自由な表現と創造行為を生み出すためのマニュアルです。その主旨を踏まえたうえで、自分にとって価値のあるモノかどうか判断してください。)
An item is listed in the guidebook if it is defined as ;
1) Useful as a tool(道具として便利である)
2) Rele vent to creation(創造性と関係がある)
3) High quality or right cost(高品質、あるいは価格に見合った価値がある)
4) Easily handled(簡単に扱えるモノだけをリスト化しています)
単にモノを紹介するのではなく、使うことによって日々の暮らしを豊かにしてくれる創造性に溢れた商品を4つの定義に即してセレクトしているというわけです。
購入してから数年経つ第1弾と第2弾。
「FUNCTION」にもあった「自分にとって価値のあるモノ」をいくつも付箋しています。
付箋した中には、購入したモノもあれば、将来的に欲しいモノ、そして掲載されてるブランドのものでなく、それをヒントに自分なりによりいいと思うモノを見つけるためのメモ代わりだったりするものも。
こういうアーカイブ化された本というのは、時期を置いて見直すと自分の嗜好も変わってたりするので、今まで気にしてなかったモノにも目が行ったり新たな発見ができたりするのも便利なところです。
モノ選びもクリエイティブ
「探究心」というのは、ひとつの事柄に対してより知識を深めるための出発点。
そして得たその知識を元に、モノや道具を選ぶというのは、とてもクリエイティブな行為だと思います。
なぜなら日々の暮らしに豊かさや潤いを生み出してくれるから。
『Tools 2019』は、モノ選びの「探究心」を掻き立ててくれるヒントに溢れていますよ。
ちょうど欲しいと思ってた土入れ。ステンレス製にしようと思ってたんだけど、これ見て銅製も良いと思ってしまった。#tools #tools2019 pic.twitter.com/mohcvCgIW4
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) July 23, 2019