さくっと、飲みに行ける店。しかも安くて、一人で気兼ねなく入れる店。
そんな酒場が地元にあるというのはいいもの。
先日、地方に住む大学時代からの旧友が東京に来るというので、池袋で会って彼が乗る最終の新幹線に間に合うまでの短い時間、久しぶりに酒を酌み交わした帰り道。ふと時計を見ると、まだ8時半すぎ。
まっすぐ家路についてもよかったのだけれど、旧友と久しぶりに会った嬉しさもあって、なんとなくもう一杯飲みたい気分。
ということで、溝の口駅の改札を出て向かったのが溝の口駅西口商店街にある焼き鳥屋「かとりや」。
昭和のムードを色濃く残したレトロな商店街
東急田園都市線の溝の口駅西口にある階段を降りてすぐ、南武線の線路沿いにある溝の口駅西口商店街。
ここは戦後の闇市から始まった商店街で、開発著しい溝の口駅界隈の中でここだけ時間が止まってるかのような昭和のムードを色濃く残したレトロな雰囲気の場所。
立ち飲みや大衆居酒屋にバー、八百屋や肉屋、和菓子屋に古本屋など古くからある店がたくさん軒を連ねてる地元の人たちに長く愛されているところ。
やきとりの店「かとりや」
そんな商店街のちょうど真ん中あたりに位置するやきとりの店「かとりや」。
店先は立ち飲みスペース、そして中は椅子のあるカウンターだけのお店。
オープンは、17時。実は地元の常連さんや噂を聞きつけた人たちがオープン前には並んですぐに満卓になってしまうほどの人気店。先日、僕が行ったのは平日の20時半すぎだったので、だいぶ落ち着いた雰囲気だったけど、それでも10数席ある店内の椅子が7〜8割は埋まってました。
焼き鳥は、5本がワンセット
メニューの基本は、「串5本セット」。1回の注文で、焼き鳥は5本頼むのがお店のルール。1本ずつバラバラのものを組み合わせてもいいし、同じものを何本ずつか頼むのも可。ただし、5本がワンセット。
他には牛大串(1本)、つくね(2本)、ガツ醤油焼き(3本)といった3種類の串焼き、厚揚げ、冷奴、自家製のかとりや漬け、お新香があるのみの男気溢れるシンプルなメニュー。
シロネギと瓶ビール
「かとりや」の魅力。店の雰囲気もいいのはもちろんのこと、やっぱり焼き鳥のうまさ。そして安さ。ついこの間まで450 円だったと思うけど、5本で500円はやっぱり安い。
塩でもタレでも、どれも美味しんだけど、僕が行くと必ずと言っていいほど頼むのが「シロネギ」。
実はこの「シロネギ」。メニューには載っていない裏メニューで、焼いたシロにたっぷりネギを乗せて醤油をかけて生姜のすりおろしを乗せたもの。これが病みつきになるくらいの絶品。その「シロネギ」3本に付け合わせ的にししとうとレバというのが僕の定番スタイル。そして飲み物は、サッポロビールの大瓶。これで決まり。
「シロネギ」ちょっと遅い時間に行くと品切れになってることの多いメニューで、この日は運良くありつくことができてホッ。
さくっと一杯、一人飲み。
1,000円でべろべろになるまで呑める酒場のことを「せんべろ」なんて言うけど、安くて気取ってなくて、美味しいアテもあって、しかも地元で落ち着ける店。それが「かとりや」。
さくっと一杯、一人飲み。そんな時間もたまにはいいですよ。
かとりや
〒213-0001 神奈川県川崎市高津区溝口2-7-13
TEL:044-822-8802
営業時間:17:00~23:00(月~土)
定休日:日曜祝日