いつか行ったあの南の島。
目の前には、真っ白な雲が漂う青い空に、白い砂、そして波も静かなエメラルド・グリーンの海。
忙しかった昨日までのことをすっかり忘れてしまう光景。
ゆったりした時間の流れに身を任せる至福のひととき。
Island Vibrations…
Contents
- トロピカルでエキゾチックで、メロウな15曲
- 曲解説
- 1. The Chi-Lites / Take A Trip To The Islands
- 2. La Toya Jackson / Camp Kuchi Kaiai
- 3. 20th Century Steel Band / Endless Vibrations
- 4. Boogsie / Can You See Me
- 5. 加藤和彦 / Lazy Girl
- 6. Gregory Isaacs / Cool Down The Pace (10″ Mix)
- 7. Three Plus / Undercover Lover
- 8. Your Song Is Good feat. Nick Kurosawa / We’re Not To Blame
- 9. Lemuria / All I’ve Got To Give
- 10. Nohelani Cypriano / Lihue
- 11. 阿川泰子 / Island Breeze
- 12. Water Melon Group / Jungle Flower
- 13. Alika Lyman Group / Night Orchid
- 14. Charlie’s Roots / Show You The Way To Go
- 15. Jean Adebambo / Paradise
- BITTER SWEET & MELLOW : Island Vibrations
トロピカルでエキゾチックで、メロウな15曲
「タイムレスで、心地よいメロウな曲」を選曲して、マンスリーでお届けしているプレイリスト「BITTER SWEET & MELLOW」。
今月は、「Island Vibrations」と題して、トリピカルでエキゾチックで、メロウな曲をカリブ海、ハワイの音源も中心にアイランド・フレイヴァーな気分で選曲してみました。
曲解説
では、簡単に各曲を解説。
1. The Chi-Lites / Take A Trip To The Islands
70年代シカゴ・ソウルを代表するグループ、シャイ・ライツ。「BITTER SWEET & MELLOW : On A Clear Day」でも1曲目に選んでるグループだけど、グループ最後のアルバムとなった1975年リリースの編集盤『Half A Love』に収録されてる「Take A Trip To The Islands」は、今回のプレイリストの1曲目にどうしても入れたかった曲。
南の島の情景が目に浮かぶリリック、爽やかで涼しげなヴォーカル&コーラス、途中でレゲエのリズムに変わるスムースでメロウなサウンド。プレイリストのイントロダクションとして最高な曲。
2. La Toya Jackson / Camp Kuchi Kaiai
ご存知、マイケル・ジャクソンの妹でもあるR&Bシンガー、ラトーヤ・ジャクソンのセカンドアルバム『My Special Love』に収録されてる曲。
マイ・サマー・アンセム。この曲、Apple Musicにないから、すごく好きなんだけどプレイリストには入れられない曲のひとつ。夏は毎日でも7インチで聴きたい曲。
La Toya Jackson – Camp Kuchi Kaiai https://t.co/DGDXhDcfc8
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年7月14日
【今日の一枚】Apple Musicにないってついこの前つぶやいたのに、検索したらいきなり出てきてびっくり。マイ・サマー・アンセム、ラトーヤ・ジャクソンの「Camp Kuchi Kaiai」が入ってるセカンドとデビュー盤が2in1になった作品。これは本当に嬉しいデジタル・.リイシュー。https://t.co/8pC078Hesv
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年7月16日
トロピカルなフレイヴァーのリズムが、南国モードに誘ってくれる1曲。
3. 20th Century Steel Band / Endless Vibrations
トリニダード・トバゴのファンクバンド、20th Century Steel Bandの名盤『Warm Heart Cold Steel』に収録されている「Endless Vibrations」。
【今日の一枚】トロピカルでファンキーなスチールパン物として、イチオシなのが20th Century Steel Bandのこのアルバム。サンプリングネタとしてあまりにも有名な「Heaven & Hell」はじめカヴァー曲も多数収録。https://t.co/0WsCVXbe7k
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年7月4日
「Endless Vibrations」は、スチールパンをフィーチャーしたトロピカルなディスコクラスックスとしてもよく知られているファンキーな作品。
4. Boogsie / Can You See Me
こちらもトリニダード・トバゴからの1曲。1972年から活動を続けているスチールパン・グループ、Phase II Pan Grooveの主要メンバーであるLen “Boogsie” Sharp名義のアルバム『Phase 2』。
このアルバム、結構レアな音源で実はCDにすらなってなくて、唯一ストリーミングサービスで聴けるのがDJ でレコードコレクターとしても知られるUKのNick The Record が選曲したコンピレーション『Under The Influence Vol.4』に収録されているこの曲。
【今日の一枚】世界的コレクターや有名DJを起用して選りすぐりのディスコ、ソウル音源をコンパイルしてるZ Recordsのシリーズ「Under The Influence」の第4弾。1曲目に入ってるトリニダードのBoogsieによるスチールパンの音色が気持ちいいロイ・エアーズのカヴァーから最高。https://t.co/39MfggBcNU
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月26日
ロイ・エアーズの名曲「Can You See Me」をスチールパンでカヴァーしたトロピカル・ブギーな1曲。
5. 加藤和彦 / Lazy Girl
70年代後半〜80年代初頭にかけて発表された”ヨーロッパ3部作”と呼ばれる加藤和彦の3枚のアルバムの第1弾である『パパ・ヘミングウェイ』に収録されている「Lazy Girl」。
【今日の一枚】加藤和彦さんの79年ソロ作。加藤さんと奥様で作詞家の安井かずみさんがこよなく愛読していたヘミングウェイをテーマにしたコンセプトアルバムで、ゆかりの地であるナッソーやマイアミで録音されてる、カリブの風を感じるような作品。https://t.co/0VrDcUf34q
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年7月14日
バハマのナッソーやマイアミの空気がそのままパッケージされたかのようなカリビアン・テイストのクロスオーバー・サウンドは今聴いても全く色褪せてない魅力に満ち溢れている名盤。
6. Gregory Isaacs / Cool Down The Pace (10″ Mix)
南の島に行くと、そののんびりした空気感から日常よりもゆったりと時間を過ごせるのも嬉しかったりする。「ゆっくりペースを落とそうぜ」なんて粋なタイトルのグレゴリー・アイザックスの代表的アルバムのひとつ『Night Nurse』に収録されている「Cool Down The Pace」。
【今日の一枚】Mr.クールルーラーことジャマイカの伊達男シンガー、グレゴリー・アイザックスのアルバム。ぐっとテンポを抑えゆったりしてるけどタイトなサウンドが気だるい夏にぴったりハマる。ボーナストラックで入ってる「Cool Down The Pace」の10″Mixなんて極上の極み。https://t.co/9dKL4vA1ql
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年7月11日
インストのダブ・ヴァージョンを曲頭に持ってきて、3分過ぎにやっとヴォーカルが登場する約8分の及ぶこの10″ Mix。まさにクールダウンの極みのような曲。
7. Three Plus / Undercover Lover
さて、カリブ海から大西洋を渡ってハワイへ。ハワイは昔からレゲエ人気が凄くあり、数多くのレゲエ・バンドがいてFMもレゲエ専門チャンネルが各島にあったりするほど。
【今日の一枚】ウクレレ+レゲエ。そりゃ気持ちいいに決まってるよね。ハワイ産のレゲエ、ハワイアンレゲエにはウクレレがよく使われてるけど、Three Plusのこのアルバムはその中でも極上な一枚。アイランドフィーリングなメロウレゲエ作品。https://t.co/dxZRMeFg0X
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年7月13日
この「Undercover Lover」が収録されてるスリー・プラスのアルバム『4 U』は、ハワイアンレゲエの名盤の中のひとつ。
8. Your Song Is Good feat. Nick Kurosawa / We’re Not To Blame
バレアリックな日本のインストゥルメンタル・バンド、YOUR SONG IS GOODとハワイのALOHA GOT SOULのコラボEP『Coast To Coast EP』に収録されている曲。
【今日の一枚】ジャケ買いしたくなるレコードとはこのこと。4月に12インチでリリースされたYOUR SONG IS GOODとハワイのALOHA GOT SOULのコラボEP。ハワイアン・レアグルーヴの激レア盤BABADUのアルバムに収録されてる曲をラヴァーズロック風にカヴァーしてて超気持ちいい。https://t.co/PQPQC7Kfh8
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月9日
ハワイ生まれのシンガー、ニック・クロサワをヴォーカルに迎え、ハワイアン・メロウの名曲をカヴァーしたこの曲、EPにはVIDEOTAPEMUSICをフィーチャーしたヴァージョンも収録されていて、そちらもおすすめ。
9. Lemuria / All I’ve Got To Give
70年代を代表するハワイのサーフ・ロックバンド、カラパナのメンバーだったカーク・トンプソンが中心となって結成されたハワイアンAORバンド、レムリア。
【今日の一枚】初夏を思わせるこんな日は、やっぱりハワイ産の気持ちいい音楽が聴きたくなる!ハワイアン・メロウ・グルーヴの名盤、レムリアのファーストアルバム。ナイス。 https://t.co/1fwqsVfkTb
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年4月28日
一度聴いたら病みつきになる、爽やかでとろけるような南国メロウネス。
10. Nohelani Cypriano / Lihue
数々のハワイの音楽賞を受賞しているシンガー、ノヘラニ・シプリアーノ。
【今日の一枚】こう暑いと南国系の音楽が聴きたくなる、なんて安直な発想だけどやっぱり気持ちいいんだよな。ハワイ産メロウ・グルーヴの名盤、ノヘラニ・シプリアーノの「Around Again」。透明感のあるヴォーカルに、清涼感を感じさせるサウンド、最高。https://t.co/EF8IPP5wJ8
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月27日
ハワイのリンダ・ルイスとも称される透明感のある歌声に、メロウでアーバンなコンテンポラリー・サウンド。小鳥のさえずりから始まるこの「Lihue」とは、カウアイ島にある街の名。
11. 阿川泰子 / Island Breeze
「サラリーマンのアイドル」などとも呼ばれ、女性ジャズ・シンガー・ブーム火付け役になったとされるシンガー、阿川泰子。
【今日の一枚】レコ棚から久しぶりに引っ張り出してきた一枚、ジャズシンガー阿川泰子の81年作。松岡直也&ウィシングを起用したラテンフュージョン・サウンドにマイケル・フランクス、ビル・ウィザースなどが作家を連ねる曲選びも素晴らしいブリージーな作品。https://t.co/nVOsSiw8nh
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年7月15日
それまでスタンダードなジャズをメインに歌っていた彼女が、ラテン・サウンドを大々的に取り上げた意欲的な作品と言われるアルバムの中で、唯一レゲエ・アレンジとなっているのが、この「Island Breeze」。
12. Water Melon Group / Jungle Flower
プラスチックス、メロン、タイクーン・トッシュなど、さまざまな名義で常に時代の先を行く音楽をクリエイトし続けていた中西俊夫のプロジェクト、ウォーターメロングループ。
【今日の一枚】細野さんの「トロピカルダンディー」「泰安洋行」とともにエキゾチック音楽の扉を開いてくれたウォーターメロングループの「Cool Music」も遂にApple Musicで聴けるようになってる!夏になるとこのレコードをすぐ聴けるような場所に毎年置いてるほどの愛聴盤。https://t.co/TVl1MGXYFr
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年7月12日
エキゾチック音楽の巨匠のひとりと称されるレス・バクスターの「Jungle Flower」を日本人としてカヴァーしたのは、ウォーターメロングループがおそらく初めて。オリジナルもいいけど、ウォーターメロングループのこのヴァージョンも最高。
13. Alika Lyman Group / Night Orchid
マーティン・デニー、レス・バクスターとともにエキゾチック&ラウンジ・ミュージックの巨匠と称されているハワイ出身のヴァイブ奏者、アーサー・ライマン。
【今日の一枚】エキゾチック&ラウンジ・ミュージックの巨匠、アーサー・ライマンの甥っ子らしいギタリスト、アリカ・ライマンがリーダーのバンドのアルバム。ジャケもタイトルも伯父さんの作品をオマージュしてるところろがいい。こんなバンドをハワイで観てみたいな。https://t.co/PqqWV7Alzb
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年6月30日
ハワイのホテルのラウンジで、冷たくておいしいカクテルなんか飲みながらこんなサウンド聴けたら最高な1曲。
14. Charlie’s Roots / Show You The Way To Go
おそらくニューヨークに移住してきたトリニダード・トバゴ人たちによって結成されたソカ・バンド、チャーリーズ・ルーツ。こういうアーティストの作品って、ストリーミングサービスはおろかCDにすらなっていない作品も多かったりする。
【今日の一枚】Dimitri From Paris。この人の選曲するコンピもまず間違いない。この「Cocktail Disco」にもApple Musicだとここでしか聴けない音源も入ってるし。久しぶりにCharlie’s Rootsの曲を聴いたけど、やっぱりいいわ〜。他にもたくさんいい曲入ってて夏向きな一枚。https://t.co/APbnNbFTKd
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年7月9日
Dimitri From Parisが選曲したコンピレーション『Cocktail Disco』に収録されている「Show You The Way To Go」もそんな貴重なトロピカル・ディスコの1曲。
15. Jean Adebambo / Paradise
今回のプレイリストの締めの飾るのは、UKのシンガー、Jean Adebamboの「Paradise」。70年代後半〜80年代初頭にかけてリリースされたUK産ラヴァーズロックには素晴らしい作品が多いのだけど、この「Paradise」もそれを代表する1曲のひとつ。
残念ながら、この曲が収録されてるJean Adebamboの『Feelings』もストリーミングサービスにはないけど、「Paradise」は、今回のプレイリストで選んだコンピレーションなどで聴くことが可能っす。
BITTER SWEET & MELLOW : Island Vibrations
南の島で、ビーチにいて聴こえてきそうなトロピカルでエキゾチックで、メロウな15曲をセレクトしてみました。
来月もまた「タイムレスで、心地よいメロウな曲」を紹介したいと思います。
ではまた。