あるがままに。二子玉川の商店街に自然と溶け込むコーヒーショップ、LET IT BE COFFEE

普段よく行く街。本を買うためたっだり、ちょっとした日用品を見つけにだったり、何かしら目的があって行く、そんな街をちょっと時間にゆとりがあるときには、あまり歩いたりしない通りを散策してみる。すると、知らない間に新しいお店ができていたり、思わぬ発見とかをしたりするもの。

二子玉川にあるコーヒーショップ「LET IT BE COFFEE」も、そんな風に普段はあまり通らない道を久しぶりに歩いていて偶然見つけたお店。ビートルズの曲としてもよく知られてるフレーズ「レット・イット・ビー」、日本語にしたら「あるがままに」。そんな自然体な雰囲気で街に溶け込んだ佇まいの素敵なお店。

二子玉川の、昔からある落ち着く商店街

二子玉川の駅前にある高島屋を通り過ぎ、飲食店が多く軒を連ねる界隈を抜けると、そこにあるのは昔からある商店街。

ちょうど二子玉川ライズとは、東急田園都市線を挟んで反対側に位置するこの通りは、二子玉川商店街と呼ばれてるところ。たいして長い通りではないけれど、昔ながらの豆腐店や和菓子屋、人気の定食屋やラーメン店などもある地元の人にとっては馴染みのある落ち着く場所。

そんな二子玉川の喧騒からも外れた、もの静かだけど地元の人たちにとってずっと大切にされている通りにあるのが、コーヒーショップ「LET IT BE COFFEE」。

“旅するコーヒー屋”だった二人のバリスタが選んだホームという場所

「LET IT BE COFFEE」のスタッフは、二人。しかもご夫婦。

僕自身、ふと通りがかって何の知識もなくお店に入ったので、自宅に帰ってネットで調べてみて分かったのだけれど、店主の宮崎哲夫さんとMotocoさんは二人ともバリスタで、「inspired by STARBUCKS 玉川3丁目店」（現：Neighborhood and coffee 玉川３丁目店）、「STARBUCKSCOFFEE 二子玉川公園店」の２店の立ち上げに携わり、その後「BlueBottleCoffee」日本初出店の立ち上げに関わられ、2017年2月に一緒に独立したのだそう。

rooVeR [ルーバー]

バリスタユニット「Let It Be Coffee」の2人が選んだフリーランスという選択肢

フリーランスのバリスタとしてコーヒーユニット「Let It Be Coffee（レットイットビーコーヒー）」を組み、日々活動するてつおさんともとこさん。2人はスターバックスやブルーボトルコーヒーの日本第1号店でバリスタとしてのキャリアを積んだ後、フリーランスでバリスタの道をスタートしました。現在は店舗を構えず、曜日ごとにさまざまな場所でコーヒーを淹れています。今回は多摩川のほとりに週末限定でお店を構える「SOTO KAWADA（ソトカワダ）」でお話を伺いました。

Coffeemecca

Let It Be Coffee

人々に笑顔を届けるコーヒーユニット ここ数年で東京には多くのコーヒー屋がオープンしました。ハンドドリップのみで勝負するお店、手作りのスイーツに力を入れているお店、内装・空間がフォトジェニックなお店など…

独立されてからは、現在の店名でもある「LET IT BE COFFEE」というコーヒーユニット名でフリーランスのバリスタ、“旅するコーヒー屋”としてコーヒーグッズをキャリーバッグに詰めて曜日ごとにさまざまな場所でコーヒーを淹れてきた二人が、店舗を構えるのに選んだのが二子玉川という街。

二子玉川は、二人がバリスタとしてのキャリアをスタートし、出会った大切な場所。そんな「ホーム」と呼べる街にお店を出されたというのも素敵。ちなみに住まいも二子玉川なのだそう。

そしてクラウドファンディング「CAMPFIRE」を利用して、出店の資金調達を行い目標の150万円を大きく上回る243万円を獲得。これまで培ってきた人との繋がり、コーヒーに対する真摯な姿勢、それらが結実した結果なのでしょう。

CAMPFIRE（キャンプファイヤー）

「“旅するコーヒー屋”の終着地。そしてホームから新たなスタートを！」 - CAMPFIRE...

店舗を持たず活動してきた我々「Let It Be Coffee」が、出会った人やお世話になった人とを繋ぐ・紡ぐお店を2018年の２月にオープンします！場所は２人の”ホーム”でもある「二子玉川」の商店街。新たな旅のスタートを一緒に創っていただければ幸いです。宜しくお願いします！

気軽に入りやすい店内。カウンターの周りには立ちながらコーヒーを飲むことができるテーブルが設置されていて、お店の奥には壁に沿って10名ほどが座れるテーブル席も。

シングルオリジンのエチオピア

カフェラテ、エスプレッソ、アメリカーノ、ブレンド、シングルオリジンなどのコーヒーに加えて、チャイやジュース、ふたこビールもあるドリンクメニューから僕がチョイスしたのは、シングルオリジンのエチオピア。

フルーティーな香りで、苦味が少なくキリッとした酸味の落ち着く味。

マグカップは、益子の陶芸家・遠藤太郎さんによるオリジナル。

あんバターサンド

コーヒーとともに注文してみた、あんバターサンド。これがおいしすぎ！

あんこの入った食べ物って、自分の好みではないので普段ほとんど食べないんだけど、お店の人がとても素敵な笑顔で勧めてくれて、思い切って頼んでみたら、これがすごく美味しかった！ちなみにそのメニューは「あんバターサンド」。コーヒーとの相性もとても良かったな〜。

— kennet64 (@kennet_64) 2018年4月7日

そのおいしさに思わず、ツイートもしてしまった。これは本当にオススメ。

あるがままに。自然と溶け込む佇まい

「LET IT BE COFFEE」がオープンしたのは、2018年2月。まだ2ヶ月ほどしか経っていないのに、街そして通りにとても馴染んでいて、あたかも昔からあったかのような雰囲気。

それは、店名でもある「あるがままに」というお二人のスタンスが作り出しているものかもしれない。

自分たちの愛している「ホーム」に自然と溶け込む素敵なコーヒーショップ。

二子玉川にお越しの際は、ぜひ。

ではまた。

LET IT BE COFFEE

営業時間：11:00-21:00
定休日：水曜日
住所：158-0094 東京都世田谷区玉川3-23-25