[MY] Standard Tools #003 : 自分磨きの大切さを教えてくれた「チープ・シック」

ファッションに興味を持ち始めたのは、高校一年生の頃。時代は、80年代という新たな10年がスタートしたばかりで当時の僕らにとって「ポパイ」はバイブルのような雑誌だった。2週間に1度の発行日が毎回待ち遠しくて、いつも出た日に買っては、その中で紹介されているモノや服、最先端のアメリカン・カルチャーに憧れたりしたものだった。

そんな「ポパイ」の記事ではじめて知った「チープ・シック」という言葉。1975年に発売されたファッションについての本のタイトル(日本では、1977年に作家の片岡義男氏翻訳により発行)なのだけれど、その中で語られているのはベーシックを基本にして流行やお仕着せから解放された自分らしいスタイルを構築するということ。そして単にお金をかけるのではなく、自分の感性に合った安くていいものを見つけたり、たとえ高価だったとしても長く大切に使うことで割安だと捉える、ファッションに対する考え方というか哲学。

要は、自分を磨くこと。心(感性)も身体も含めて。その大切さを「チープ・シック」という言葉が教えてくれた。ファッションだけでなく、モノを選んだり、強いては日々生活していく上でこの「チープ・シック」という概念が、僕にとっての判断基準と言ってもいいほど影響を受けている。

久しぶりにこの本の序文「はじめに」の部分を読んでみた。そこに記されている内容は、今の時代にもフィットした色褪せないものだった。この普遍性が40年以上も愛されロングセラーし続けている理由なのだと思う。

 

[MY] Standard Tools – DAILY STANDARDの管理人、kennet64が日頃愛用しているモノや愛着のあるツール(道具)をコラム形式で綴るページ。不定期ながら随時更新していく予定。

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