こんにちは、kennet64です。
購入以来、特に何も手入れせずにそのまま使い続けている無垢材のローテーブル。さすがに長いことそうした放置状態で使っていると、水滴のついたコップをそのまま置いてしまったがためにできる輪染みなどの汚れや経年劣化が目立ってきてしまうもの。
こちらが我が家のローテーブル。購入して随分経つので忘れてしまったけど、素材はおそらくナラ集成材で、もともとオイルフィニッシュされているもの。写真では分かりにくいけど油分が減っていて表面にあまりツヤがなく、こびりついた汚れや(恥ずかしながら)焦げ跡なども付いてしまっている状態。
ということで、遅まきながらテーブルの天板部分にワックス塗装を施してみることに。
英国王室御用達のワックス、BRIWAX
今回使用するのは、BRIWAX(ブライワックス)。1860年に開発された英国製のワックスで、DIYする人たちにはよく知られてるうえに英国王室御用達として愛用され続けている優れもの。
塗るだけで無垢の木製品の保護やツヤ出しができて、色も豊富なので着色することも可能な仕上げ材。原料は蜜ロウとカルナウバロウという自然素材が使われているのでとても安心。
用意するもの
用意するのは、以下のもの。
- ブライワックス
- スチールウール
- ウエス(木綿)
- あて木
- ポリエチレン手袋
- サンドペーパー
- マスキングテープ(今回は天板部分のみを塗装するため、塗装範囲を決めるために使用)
では、早速作業を開始してみましょう。
まずは表面をサンドペーパーで研磨
固く絞った濡れタオルで表面を拭いて可能な限り汚れを落とし乾いたところで、まずはサンドペーパーを使って表面を研磨。
サンドペーパーは、目の荒いものと細かいものの2種類を用意して、最初に目の荒い方で全体をまんべんなく削っていく。汚れのひどいところは念入りにやったほうがいいけど、その部分ばかり重点的にやりすぎるとそこだけ木の色が薄くなるので、周りとのバランスを見ながらやるのが良い。
サンドペーパーは、240番と400番を使用(サンドペーパーの番号というのは、数字の小さくなればなるほど目が粗く、大きくなればなるほど目が細かくなる)。
その際にサンドペーパーをハサミでカットしてあて木のサイズにして一緒に使うとムラなく研磨することができる。
粗めの240番で研磨した後に、表面を滑らかにするために目の細かいサンドペーパー(400番)で全体をまんべんなく木目に沿って磨く。
ワックスを塗る
研磨し終えたら、再び固く絞った濡れタオルで表面の木屑を取り除くために拭き、表面が完全に乾燥するまで少し待つ。その時間およそ20分ほど。
乾いたらワックス塗りを開始。ここでは、ブライワックスに加えてスチールウール、ポリエチレン手袋を使用。
ブライワックスの缶の蓋を開けるとこの通り。今回は無色のクリアを選んだので、ナチュラルな蝋のような感じ。
ワックス塗りは、ウェス(木綿の布切れ、使い古したTシャツをカットして使うのもあり)を使用してもいいのだけど、スチールウール(非常に微細かつ柔軟な鉄繊維のたわし)を使って木に擦り込むように塗ると、木が研磨されながらワックスがしみ込んで、手触りもよくなるようなので、今回はスチールウールを使ってみることに。
ポリエチレン手袋は、塗装する際に手にワックスが付かないようにするため。
ワックスを適量、10センチほどにカットしたスチールウールにつける。つけすぎても塗りムラが出たりするので、気持ち少なめで何度も付け足して、適度に新しくカットしたスチールウールに変えていくのがベター。
テーブルの表面に薄く伸ばしながらゴシゴシ擦り込んでいく感じで、全体に塗っていく。
上の写真は、作業前のもの。
こちらが、サンドペーパーで研磨し た 後にブライワックスを塗り終えた状態のもの。
塗った後は、10分〜15分ほど乾かす。
ウェスで乾拭き
さて、最終的な仕上げ工程。
乾燥したら余分なワックスを拭き取ることも兼ねて、ウエスで表面を磨き上げる。
すると木に油分が染み込んで、ツヤツヤな状態に。
正直、焦げ跡は薄くなってくれたもののきれいに無くすことはできなかったけど、それでも手触りの良さやツヤ感はかなり復活。
そして全体がしっかりと乾燥するまで、ものは置かず数時間程度置く(とりあえず作業をして夕方に終えた僕はその日一日ものを置かずに放置しておいた)。
下の写真がそのときのもの。
【注意点と補足】
ワックスを塗ったり拭いたりするのに使用したスチールウールやウエスは、その油分を含んでいて自然発火する恐れがあるので,十分に水分を含ませて,ビニール袋に密封して捨てるようにする。
サンドペーパーをかける際に木屑が出るので、ビニールシート(持ってない場合は新聞紙などで代用)を使用するのはオススメ。
定期的メンテナンスのすすめ
100%とまではいかないまでもワックス塗装することによって、我が家のローテーブルが少し生き返ったような気がします。無垢材の家具ってホント長く付き合えるものだし、大切に扱うほどその経年変化を楽しんで使えるもの。定期的なメンテナンスってとても大切ですね。
今度は我が家のパイン材のフローリングもメンテナンスすることにします。
ではまた。