使い込むほど、育っていくインディゴブルー。SUEKI × BUAISOUの”Indigo Kannyu”マグ

使い込むほど、育っていくインディゴブルー。SUEKI × BUAISOUの”Indigo Kannyu”マグ

こんにちは、kennet64です。

新しいことを始めたり、周りの環境が変わったりしたときに、いつもより少しだけ贅沢な贈り物を自分にしてあげます。

松浦弥太郎さんも、ユニクロの定番商品を題材に100の物語を展開するプロジェクトLifeWear Story 100でこんな風に書かれてます。

決意して何か新しいことを始める時、僕はジーンズを新調する。(中略)まっさらなジーンズが気持ちを引き締め、ゼロからのスタートを励まし、勇気を与えてくれるからだ。そして、あたかも、これからの歩みを記憶するノートのような役割も担ってくれる。(「LifeWear Story 100: 007 セルビッジ スリムフィット ジーンズ」より)

僕の「少しだけ贅沢な贈り物」は、松浦弥太郎さんにとってのジーンズのようなもの。気持ちを後押ししてくれたり、そのときのことを忘れず記憶に留めておける大切なツール。

今年に入って自分を取り巻く環境が変化して、ようやくそれが落ち着きいろいろ形が見えてきた10月後半、「少しだけ贅沢な贈り物」として「SUEKI × BUAISOU “Indigo Kannyu”マグ」を購入しました。

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2組の徳島の職人の技

徳島の特産品として知られる「藍染め」。その藍を発酵し染料にするために使われる巨大なかめ「藍甕(あいがめ)」を作って発展してきたことで知られる大谷焼の窯元で、130年以上の歴史をもつ矢野陶苑の陶磁器ブランド「SUEKI CERAMICS」。

江戸時代から続く阿波藍の産地、徳島県板野郡の上板町を拠点に、藍の栽培から、染料となる蒅(すくも)造り、染色、製作までを自らの手で一貫して行っており、ブルックリンにもスタジオを構えたり、ワークショップやアート・インスタレーション展示など、幅広い活動を行う藍師・染師の集団「BUAISOU」。

どちらも徳島の伝統工芸を現代に進化させてきた2組の徳島の職人の技がコラボレーションして一つになって生まれたのが、「SUEKI × BUAISOU “Indigo Kannyu” Ceramics」という器コレクションで、僕が購入したのはそのマグカップ。

薄茶のパッケージには、中央に押しされたSUEKI CERAMICSのロゴ、右上部にプリントされたBUAISOUのロゴが。

上蓋を開けると、マグカップとともに「SUEKI × BUAISOU “Indigo Kannyu” Ceramics」についての説明書き、BUAISOUのカードとプロフィールを記した紙が入っています。

一つ一つ違う表情

Indigo Kannyu”とは、「インディゴ」「貫入(かんにゅう)」ということ。

「インディゴ」は、「」のことですね。もうひとつの「貫入(かんにゅう)」は、陶器の作成工程の中で表面にできるヒビのこと。陶器には、釉薬(ゆうやく)というものを表面に塗って頑丈にしたり、水を吸収しにくくしたり、さらに美しく見せたりするのですが、貫入とは陶器を焼いた後の冷ます過程で、陶器本体の素地とその釉薬の収縮率の違いで生まれるもの。言うなれば偶然の産物なので、貫入によってできる模様というのは一つとして同じものはなく、出来上がった器か、実は一つ一つ違う表情をしています。

SUEKI × BUAISOU “Indigo Kannyu”マグ」には、その貫入部分に藍液の上に浮かぶ泡「藍の華」を乾燥させて粉状にしたものがすりこまれているんです。

マットは質感が、上品であたたかみを感じます。

育っていくインディゴブルー

、特に阿波藍は、使うほど味が出てくると言われます。

色が生きていて、使えば使うほど青が冴えて、より鮮やかになっていくそうです。

貫入部分にすりこまれたインディゴブルー)が、使っていくうちにその表情がどう変化して、育っていってくれるのか、とても楽しみです。

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神奈川県川崎市在住。職業は、庭師(植木屋)。「リラックス&チル」をテーマに、園芸にまるわるコトやシンプルでデザイン&機能性に優れたモノやツール、居心地のいい場所やお店、メロウで心地よい音楽などを独自の「目利き」で発信中。