「花を楽しむのに特別な花瓶は必要ありません。」
先日購入した雑誌ブルータス2019年4月15日号「花と花束。」で紹介されてて初めて知ったイタリアを代表するデザイナー、ブルーノ・ムナーリの生け花をテーマにしたビジュアル本『UN FIORE CON AMORE』の巻頭ページに書かれているのが、この言葉なのだそう。
この言葉の通り、本の中でもワイングラスに野花を生けたり、ジャガイモを剣山に見立てて花や小枝を挿したり、ユニークで斬新なフラワーアレンジが写真とイラストで紹介されている、かなり興味深い内容。
初版は1973年で、2007年に改訂版も出ていてイタリア語版と英語版があるようだけど、今はあまり出回ってなさそう(でも欲しい!)。
ちょうど、花や植物を生けるのにフラワーベースが欲しいと思っていろいろ探してて。
いつもブログを楽しく拝見させていただいてる@shintarowfreshさんも紹介してる「KINTO LUNA ベース」は前からチェックしてて大ありだなぁとか、@blancoo_houseさんがレビューした「ニトリのガラスフラワーベース シリンダー」はシンプルな上に安いくていいよなぁ、とか参考にさせてもらったりしつつも、、
ちょっと選ぶのに悩みも入ってきてた、そんな矢先に目にしたムナーリ先生のお言葉。
これは少し目線を変えて花瓶ではないものをフラワーベース用に購入してみようかと。
LIBBEYのケミストリーバー フラスコ
1818年に創業したアメリカのガラス/テーブルウェア・メーカー、LIBBEY(リビー)。
有名なのは、アメリカのダイナーなどでよく見かけるトリムにラインのペイントが施された肉厚で重厚感のあるクラシックなスタイルの業務用定番マグカップやお皿の「VICEROY」というシリーズ。
業務用ならではの耐久性と、飽きのこないシンプルで普遍的なデザイン性、そして手頃な価格帯というのが、LIBBEY(リビー)製品の特徴。
そのLIBBEY(リビー)から出ているカクテル用のフラスコ「ケミストリーバー」シリーズ。
いかにも実験室にあるような、いわゆるフラスコ。それをカクテル用としているのは、カクテルを作る際に正確にレシピを配合できるという利点もあるけど、どちらかというとちょっとした遊び心のあるプロダクツと言ったほうがいいかも。
ちなみに、耐熱ガラスなので温かい飲み物にも使用可能。
1000mlと250ml。2つのサイズを購入
枝物や丈の長い植物を生けられる大きめ(1000ml)のものと、小さな草花を飾れる小さめ(250ml)のものを購入。
大きめ(1000ml)のは、直径125mm、高さ200mm。
小さめ(250ml)は、直径83mm、高さ145mm。
その中間(500ml)のものもあり、サイズは直径105mm、高さ175mm。
アリウムとシースター
大きめ(1000ml)のフラスコには、大きな実のように見えるけど、近づくと無数の小花が集まって球体になっているのが分かる、花茎が長くクネクネと曲がっているのが特徴のアリウムとドライフラワーにもよく使われるシダ植物の一種、シースターを組み合わせてミニマルな雰囲気に。
ドライフラワーにしたニゲラ
小さめ(250ml)のフラスコには、以前切り花で買ってドライフラワーにしておいたバルーン状に膨らんだ花がそれぞれ面白いフォルムになってくれるニゲラを数本無造作に挿してみました。
植物を飾るということ
花や草木を生けたりドライフラワーにしたりして、部屋に飾るということ。
鉢物で植物を育てていくのとはまた別の感覚だけど、これもまた日々の暮らしに取り入れられる植物の楽しみ方のひとつ。
そしてアイデア次第でもっと楽しめるということをムナーリ先生が教えてくれた。