ひとつのバッテリーで、さまざまな工具をコードレスで使うことができるマキタの「リチウムイオンバッテリーシリーズ」。
40V、18V、14.4V、10.8Vなど数種類の電圧タイプがありますが、例えば18Vだと使える電動工具が503モデル!その汎用性の良さもあって僕も仕事でいくつか使っていますが、カタログを見てると「これもいいなぁ、あれもほしいなぁ」とついリストアップしてしまいがち。いわゆる「マキタ沼」というやつです。
ということで、自宅のリビングルームに置くダイニングテーブルをマキタのバッテリーツールを使用してDIYで作ったので、実際に使ったバッテリーツールやその他の道具、作業内容などをまとめてみたいと思います。
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使用したマキタ18Vバッテリーツール
今回、ダイニングテーブルを作るのに使用したマキタ18Vバッテリーツールは、2つ。
ひとつは、インパクトドライバ「TD172DZ」。ネジの締め付け、下穴あけなど先端工具を変えればさまざまな用途にしようできるDIYをやるのにも基本中の基本と言えるツールですね。
そしてもうひとつは、今回の作業用についポチってしまった研磨機「ランダムオービットサンダBO180DZ」。これが手頃な値段で、かなりの優れものでした。
タモ集成材の天板とアイアン脚は、ネットでオーダー
DIYと言っても、今回は作る前にイメージしていた仕上がりに合う素材(天板と脚)を探し、それらを少し加工(やすりがけや塗装)して取り付けるだけというシンプルな作業。
その分、実際の作業よりも素材選びに時間を費やしたような気がします。
いろいろなサイトを見て、これならオーダーしてもいいなというところからオーダーすることにしました。
タモ集成材の天板はウッドモールで
基本的には家族で食事をしたりするために使用するテーブルなので、家族とも話してサイズは、幅/奥行80センチ、長さ150センチがいいだろうということになり「ウッドモール」というサイトでオーダーしました。
「ウッドモール」を選んだのは、木材の種類とフリーカットのサイズ(特に厚さ)のヴァリエーションがかなりあるところです。
選んだ木材は、直通な木目が特徴のタモ材。厚さは3センチにしました。(理由は後で説明します)
無垢材もいいのですが、集成材を選んだ理由は、値段が無垢材よりも安価なこと。そして狭いハギ幅で継ぎ合わされていることによって、表情豊かな木目を楽しめるデザインになっているところです。
アイアン脚はツールボックスで
アイアン脚は、リノベーションという言葉を世に浸透させたと言っても過言ではない「東京R不動産」が運営する、こだわりのある建材やパーツを扱うウェブサイト「toolbox」にオーダー。
選んだ一番の理由は、好みの長さをオーダーできること。他にもオーダーできるところはありますが、「toolbox」が扱っているものなら安心というところも。
このアイアン脚を「toolbox」にオーダーした際に天板の反りやたわみについて質問メールを送ったところ、1本1本独立しているタイプのアイアン脚は、天板の反りやたわみを抑える力が無いので、独立した脚を付ける場合は、天板自体の厚さを30mm以上にした方が反り・たわみの影響を抑えられるというアドバイスをもらいました。
実は当初もう少し薄めの天板を考えていたのですが、このアドバイスによって天板の暑さを3センチにしました。
toolbox(ツールボックス) | リノベーション・リフォーム・DIY・オンラインストア
実際の作業内容
さて、ここからは実際に行った作業をお伝えしていこうと思います。
作業工程は以下の通り。
- ランダムオービットサンダで天板を研磨
- オスモカラー「エキストラクリアー」で天板を塗装
- オスモカラー「オーマルクリアー」で天板を再塗装
- インパクトドライバーで天板にアイアン脚を取り付ける
ランダムオービットサンダで天板を研磨
まずは、木地調整のために天板をランダムオービットサンダで研磨します。
ランダムオービットサンダは、マジックファスナのパッド部分にサンディングディスクを付けて使用する仕組みになっていて、購入時に粒度60番、120番、240番のサンディングディスクが付いています。
注意点は、パッドに開いている穴とサンディングディスクの穴を合わせて取り付けること。
仕上げとしての研磨なので、240番のサンディングディスクを装着。
サンディングディスクは、純正品は別売りだと5枚入りで販売されてます。
ランダムオービットサンダの速度は、高速(11,000回転)、中速(9,500回転)、低速(7,000回転)の切り替えが可能。
削り過ぎを避けるために、仕上げには中速が向いてるとマニュアルにはありますが、慣れてくれば高速でも全然いけると思います。
面取りは、削り過ぎてしまいたくないので中速の方が良さそうです。
ランダムオービットサンダの最大の特徴は、ダストバッグが付いているところだと思います。サンディングディスクに付いている穴から粉塵がダストノズルを通って、ダストバッグに集塵されるので、粉塵があまり散らばらないんです。
これが、室内で作業する際にとても助かります。
オスモカラー「エクストラクリアー」で天板を塗装
テーブルの天板をオイル塗装するに当たって、塗料を何にしようか少し悩みました。
食卓として使うことが多いテーブルなので、やはり撥水性の高いものがいいだろうという判断で、今回はオスモカラーの「エキストラクリアー」と「ノーマルクリアー」の二度塗りをすることにしました。
まずは研磨して出た粉塵やほこりをウェスで取り除きます。
液だれしないように少量の塗料をハケにつけて、側面の木口、コバから塗っていきます。
側面〜裏面、そして最後に表面を塗ります。
一度目の塗装が完了したら、12時間以上乾燥させます。
オスモカラー「ノーマルクリアー」で天板を再塗装
12時間以上乾燥させた後、オスモカラー「ノーマルクリアー」を使って再塗装します。
ここでは、裏面は塗らず側面〜表面の塗装を行いました。
オスモカラー「エキストラクリアー」の上に「ノーマルクリアー」を塗っても、見た目にはほとんど色は変わりません。
ただ「ノーマルクリアー」の方がワックス成分が多いので、触ると「ノーマルクリアー」だけを塗った裏面よりもオイルを塗った感じがします。撥水性もそれだけ良くなっているということです。
塗装する際の注意点をひとつ。
ハケで塗装すると、毛が抜けて塗装面に付着していることがあります。塗りながら塗装面を見て、見つけたら取り除くようにするのがいいと思います。
インパクトドライバーで天板にアイアン脚を取り付ける
再び12時間以上乾燥させたら、天板にアイアン脚を取り付けます。
位置を確認したら、鉛筆で下穴を開ける場所に印を付けます。
インパクトドライバーに下穴錐を装着し、深く穴をあけ過ぎないようにネジに合った長さのところでマスキングテープなどを貼って目印にしておきます。
天板の面を垂直になるように穴を開けていきます。
まずは、アイアン脚を安定させるために外側2か所のネジ締めをやります。
実はアイアン脚が届いてから確認してみたら、二股のアイアンの間にあるネジ穴部分にインパクトドライバーがま真っ直ぐ立てられないことが発覚。
ということでインパクトドライバー用のアダプターを購入。
それが、この「L型アダプター」。
狭い場所でも「L型アダプター」をインパクトドライバーに装着すれば、簡単にネジ締めできます。
ということで、アイアン脚の取り付けも無事完了。
ダイニングテーブル完成
天板を塗装した後の乾燥させる時間を差し引いたら、作業的には実質3時間ほどで完成したタモ集成材&アイアン脚のシンプルでちょっと無骨なダイニングテーブル。
同じくリビングにあるソファやローテーブルとも相性いい感じ。
それもこれもマキタ18Vバッテリーツールのおかげだったりするんです。
さらに「マキタ沼」にハマりそう。