名脇役というのは、ある意味で主役と対等な存在だと思います。
例えば、芝居や映画、TVドラマ。演技が上手で存在感のある俳優が脇役としていると、自然と主役の演技も引き立つし作品自体のクォリティーも上がる。そんな作品をこれまでにたくさん観てきました。
そして、植物と鉢。
主役は植物で、鉢はあくまでも脇役といった関係性が一般的な認識と言えるでしょうが、名脇役もしくはそれ以上の存在と言ってもいいくらい素晴らしい鉢もあるもので。
特に陶芸作家がひとつひとつ手作りで仕上げてるハンドメイドの鉢には、名脇役というか主役級の存在感を放つもものも多い。
ということで、今回はお気に入りの観葉植物をデザインの素晴らしさに惚れてしまった鉢に植え替えてみることにしました。
フィカス・エラスティカ・メラニー
その品種は約800種もあると言われ、世界中の熱帯から温帯にかけて広く分布するゴムの木の仲間であるフィカス。
今日の収穫。あまり売ってるのを見かけないゴムの木、フィカスメラニー。前から小さな苗木のフィカスを剪定しながら樹形を整えつつ大きく育ててみたいと思ってて、ちょうどいい感じのをやっと見つけた。#フィカス #観葉植物 #indoor_green pic.twitter.com/nktibrLSLV
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) December 8, 2019
肉厚で光沢のあるダークレッドの葉っぱが独特な存在感を持つフィカス・メラニー(フィカス・エラスティカ・メラニー)。
流通量が少なく希少な品種と言われ、似た雰囲気にフィカス・バーガンディーという品種があるけど、それよりも小さめの葉っぱをしているのが特徴。
また肉厚の葉っぱは空気中の有害物質の除去効果があるといわれてる。
フィカス・エラスティカ・メラニーの育て方
耐寒性、耐陰性があり、丈夫で育てやすい観葉植物のフィカス・メラニー。
耐陰性があるけど、日当たりが不足すると葉の茎が伸びたり、新芽の色が薄くなったりするので、できるだけ明るい場所で管理するのがベター。
やや多湿な状態を好むので、水やりは、夏場は土の表面が乾いたらたっぷりと、冬は控えめで、土が完全に乾いてから与える。
また、乾燥する時期は、葉水をして葉っぱに潤いを与えてあげる。
肥料は、5~9月の間に観葉植物用の置き肥などを2ヶ月に1回与えるか、2週間に1回液体肥料を与える(冬は肥料を与える必要はなし)。
N/OH グデア・プリミティブ
NEOSHIHOこと宮脇志穂氏が、今年新たに立ち上げたブランド「N/OH(ノウ)」。
「グデア」は、昔ながらの植木鉢をオマージュした、懐かしさと新しさが混じり合った、N/OH的スタンダードの提案と位置付けられているシリーズ。
丁寧に削られたラインは1点1点アプローチが異なっていて、タイトル通りプリミティブなんだけけど、モダンな雰囲気も兼ね備えていてインスタグラムで見て一目惚れしてしまった作品。
購入したのは、の高円寺にある「芽の巣山」のオンラインショップにて。
僕が購入したタイプ以外にもいろいろなタイプがありました。
フィカス・メラニーをN/OH グデア・プリミティブ植え替える
では、植え替えをしてみます。
まずはポリポットからフィカス・メラニーを取り出します。
取り出したら、根のまわりをほぐして、1/3程度の土を落とします。
その際に枯れていたり、変色している根があったらハサミなどで切り落とします。
鉢底にネットを敷いて、鉢底石を入れます。
量は、おおよそ鉢の深さの1/5〜1/6程度。
土入れを使って、鉢底石の上に少し土を入れます。
用意した土は、赤玉土7、腐葉土3の割合で、自分でブレンドしたもの。
赤玉土や鹿沼土など、よく使う土をふるいにかけてサイズを均一にして保存しておくと、さまざまな植物に適した土を自分でブレンドして作れるから便利です。
もちろん、市販の観葉植物用の土を使うのも問題ありません。
その後、植物を鉢に入れ、根と鉢の間に土を足します。
先端の尖っていない棒(根を痛めないため)で土の中にさし、根と根の間をそっとつつき、土をまんべんなく行き渡らせるようにして、土を足していきます。
鉢の上部に1.5センチくらいの高さのスペースがあるようにしておきます。
その理由は、水やりをした際に水がこぼれないようにするためと土の上に化粧石を敷くため。
鉢植えに化粧石を敷くだけでも、雰囲気がぐっとシックになったりするからおすすめです。
用意したのは、富士砂。
これもふるいにかけてサイズを均一するとより見た目がよくなります。
土入れだとちょっとサイズが大きいので、小さな移植ゴテがあると便利です。
買ってきた植物をポリポットから鉢に植え替えるとき、インドアグリーンなんかも化粧石を敷いてあげるとそれだけでいい雰囲気になる。特に黒系の鉢に富士砂を敷くとシックな感じになるから好き。#化粧石 #観葉植物 #indoorgreen #富士砂 #フィカス pic.twitter.com/UAmXs2Fjjo
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) December 18, 2019
ということで、植え替え完了したのがこの状態。
いい佇まい。
植物と鉢。
植物は、いい鉢に植え替えるだけでがらりとその雰囲気を変えてくれる。
そして、素敵な鉢に出会ったら、それに合う植物を探し出だしてあげる。
植物を鉢。愛で方、楽しみ方はいろいろ。
これからも不定期ですがシリーズ的にポストしていきたいと思います。
少し前にインスタグラムにポストした写真をn_oh_officialさんがシェアしてくれました。これは嬉しい!ありがとうございます。