「ガーデニングにいい道具は不可欠です。…必ず長く使えるいい品に投資してください」。
とは、「長く使いたい、よい道具235」と題して毎日を楽しくしてくれそうな生活道具の名品を特集したカーサ ブルータス2012年1月号で特集記事の巻頭に飾っているイギリスを代表するガーデンデザイナー、ダン・ピアソンの言葉。
これは間違いなく正論。仕事にしても趣味にしても「いい道具(ツール)」を使うというのは、その物事を上達させてくれる近道のひとつだと、僕は思ってる。
ただ「いい道具(ツール)」を持ってるだけじゃ意味がない。いわゆる、形から入って見た目ばかりに拘ってしまって、対象となる物事の本質が見えなくなるのは本末転倒な話。
「いい道具(ツール)」に巡り会ったら、それをとことん使い、その良さを熟知し、長く使い続ける。そして使い続けるためにしっかりメンテナンスもして大切に扱う。そうすることで、道具はその人にとって「一生モノ」と呼べるものになり、それがひいては物事の本質も更に理解できたり愛でたりできたりすることに繋がる。
Burgon & Ball(バーゴン&ボール)の「プロフェッショナル・コンパクト・バイパス剪定ばさみ」は、僕にとってそんな一生モノとして使いたいたくなる、いい道具。
Burgon & Ballとは
Burgon & Ball(バーゴン&ボール)は、ガーデニング大国であるイギリスの老舗園芸ブランド。
その歴史は1730年に刃物工場として始まり、1873年に現在の拠点でもあるイギリスのシェフィールド西部に移り、1880年に羊毛用はさみでその名は世界へ広まったとされる。羊毛用はさみの分野では今なお世界のトップクラスのシェアを誇り、企業の成長とともにその技術を園芸道具へと発展させ、その品質の高さで刃物メーカー、園芸ブランドとしても全世界でトップクラスのシェアを誇っている信頼のブランド。(LIFETIMEのホームページを参照)
使いこなすほどにその良さと愛着の沸くモノづくりで、2011年にはRHS(英国王立園芸協会)承認のツールとしても認められ、また近年ではレトロなデザインのガーデングッズにも注力したり、テレンス・コンラン卿の娘であるソフィ・コンランとコラボレートしたモデルを出したりとデザイン的にもシンプルで優れたものが多いのも魅力のひとつ。
プロフェッショナル・コンパクト・バイパス剪定ばさみ
僕が、自宅にある植物の枝を切るのに使っているBurgon & Ball(バーゴン&ボール)の「プロフェッショナル・コンパクト・バイパス剪定ばさみ」。
全長20センチで、230グラムほどの重さのコンパクト・タイプのもの。
そもそも剪定ばさみとは、若木や生木、硬い枝などの切断に使うハンディタイプのハサミで、その刃先を利用して芽切りしたり、植木バサミでは切れないような太さの枝も切ることもできる万能的なハサミのこと。
剪定ばさみには、大きく分けるとバイパスタイプとアンビルタイプの2種類があって、バイパスタイプというのは半月形の切り刃と三日月形の受け刃からなり、刃の全長の割に刃渡りが長くなるようにカーブしていて滑るように切るため、切り口がきれいに切断できるのが特徴。Burgon & Ball(バーゴン&ボール)の「プロフェッショナル・コンパクト・バイパス剪定ばさみ」が正にこのタイプ。
ちなみにもう一方のアンビルタイプとは、切り刃と受け刃が包丁とまな板のような役割を果たし、受け刃部分が受け台として平らに作られているもので、太い枝を切るのに向いてると言われてる。
硬く、強く、そして切れ味をよくするために熱処理された上質なカーボンスチール素材の半月形の切り刃と三日月形の受け刃。
グリップの内側には、見た目もいい虫バネ・タイプのスプリングを採用。
現在のモダンなものではなく、クラシカルなカンパニー・ロゴを刻印した軽量で頑丈なアルミ合金ボディ。
グリップには、滑り止めとしてシックなブリティッシュグリーンのゴムクッションを装着。
Burgon & Ball(バーゴン&ボール)の「プロフェッショナル・バイパス剪定ばさみ」には、もう一回り大きめのサイズのものもあるけれど、それほど太い枝を切ることのない自宅でのガーデニングならコンパクトなタイプでも十分だと感じたので、僕はコンパクト・タイプのものを使ってる。
このコンパクト・タイプでも直径20ミリの枝は容易に切断できるので、申し分ない。
そこそこ手の大きい僕が握って、このサイズ感。
受け刃側のアルミ合金ボディ部分にあるストッパーは、握ったまま親指で解除することが可能。
自然なカーブを描いているグリップ部分は、人間工学に基づいて設計されたもので、実際に握ってみると親指の付け根と人差し指から小指までの4本の指の第一関節と第二関節の間にしっかり収まってくれて、なんとも握り心地のいい構造。
鋭い切れ味
実際に使ってみると、直径10ミリくらいの枝だとほとんど力を入れないくらいの握りでいとも簡単に切れてしまう。
今回、剪定したのは夏から秋にかけて何度も花が咲いてくれたハイビスカス。来年はもっといっぱいの花を咲かせたいと思い、冬越しのために数枚の葉を残して全体を1/3くらいまで切り詰めてみることに。
鋭い切れ味で、さくさく剪定できてしまい、あっという間に作業終了。
咲いた。今日はいい日だ。 pic.twitter.com/MjVto0nyXf
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年11月15日
剪定終了。来年もたくさん花咲かせてくれよ。 pic.twitter.com/S3lC79JxEz
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年11月17日
一生モノとして使いたい、いい道具
「いい道具(ツール)」を「一生モノ」として使い続けていくには、メンテナンスすることも大切。
道具というのは、使った後に毎回汚れなどを落としてきれいしてあげていても長く使い続けていればどこかに綻びが出てきてしまうのは致し方ない。まぁ、それが味になったり愛着に繋がったりするわけだけれど、治せるところはしっかり治して使いたい。
そういう点でもBurgon & Ball(バーゴン&ボール)の「プロフェッショナル・コンパクト・バイパス剪定ばさみ」には、交換用の替え刃やスプリングもあるし、専用のオイルやシャープナーも用意されてる。
こういうケアがあるからこそ、Burgon & Ball(バーゴン&ボール)の製品は、長く愛され、信頼され続けているんだと思う。
一生モノとして使いたい、いい道具。Burgon & Ball(バーゴン&ボール)の「プロフェッショナル・コンパクト・バイパス剪定ばさみ」。