朝起きて、窓を開けるとそこにはすっきりと晴れ渡った青い空。
そんな朝を迎えただけで、いつもより少し気分がよくなる。しかもそれが休日だったりしたら、さらにテンションも上がる。
おいしいコーヒーを淹れて、お気に入りの音楽でもかけながらゆっくり朝食を食べるのもいいし、いつもより早めに支度して気持ちのいい日差しを感じられるような場所に出かけるのもいい。
澄みきった青空。よく晴れた日。
On a clear day…
気持ちよく晴れた休日に聴きたくなるメロウな15曲。
「タイムレスで、心地よいメロウな曲」を選曲して、マンスリーでお届けしているプレイリスト「BITTER SWEET & MELLOW」。
今回は、「On A Clear Day」と題して、気持ちよく晴れた休日に聴きたくなるメロウな15曲をセレクトしてみました。
曲解説
では、簡単に各曲の解説を。
1. The Chi-Lites / Living In The Footsteps Of Another Man
70年代シカゴ・ソウルを代表するグループのひとつ、シャイ・ライツ。
【今日の一枚】春になるとなぜか聴きたくなるのが、ちょっと胸キュンになるような昔のソウル。そんな気分に浸らせてくれるアルバムの中から選んだのがシャイ・ライツのこのアルバム。スウィート。 https://t.co/VkNvhDl5Ep
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年4月7日
ツイートで紹介した、グループ最後のアルバムとなった1975年リリースの編集盤『Half A Love』にも収録されている「Living In The Footsteps Of Another Man」は、元々1972年に発売された4作目のアルバム『A Lonely Man』に収録されている楽曲。ホーンセクション、ストリングス、コーラスのアレンジが気持ちよすぎる軽快なソウル・ナンバー。
2. The Presidents / 5-10-15-20 (25-30 Years of Love)
ワシントンDC出身の3人組ソウル・グループ、プレジデンツの1970年にリリースされた、彼らの代表曲と言えるヒット曲。一度聞いたら忘れない印象的なイントロから引き込まれてしまうグルーヴィーでスウィート&メロウな名曲。
3. Amy Winehouse / Our Day Will Co
稀代の女性アーティスト、エイミー・ワインハウスの死後、それまでに録音されていた未発表の音源を基に作られた2011年リリースのアルバム『Lioness : Hidden Treasures』に収録されているカヴァー 曲。
オリジナルは、ルビー&ロマンティックスというR&Bグループで1963年の作品。原曲の持つドリーミーな雰囲気を残しつつ、ロックステディー風なレゲエに仕立て上げたプロデューサー、サラーム・レミの手腕が素晴らしい。
4. Johnny Nash / I Can See Clearly Now
50年代の少年期には子役として活動し、同時に黒人ティーン・ポップ・シンガーでもあったアメリカのシンガーソンングライター、ジョニー・ナッシュの1972年に全米チャート1位となったヒット曲。この曲は、1993年に映画『Cool Runnings』でも使用されたジミー・クリフによるカヴァー・ヴァージョンも有名。
5. Tender Leaf / Countryside Beauty
これぞハワイ産メロウ・グルーヴの最高峰と言える1曲。
ハワイのグループ、テンダー・リーフが1982年に自主制作盤としてリリースした唯一のアルバム『TENDER LEAF』に収録されているこの曲。ギターのカッティングが心地よすぎるグルーヴィーな爽快度120%なチューン。
【今日の一枚】暖かくなってきて、天気のいい土曜日にはハワイの音楽なんかも気持ちいいですよ。ハワイ産のソウル、AOR、ディスコをセレクトしたこのコンピ、おススメです。 https://t.co/KztTt09g8m
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年3月31日
この曲が収録されているAloha Got Soulが選曲したコンピレーション『ALOHA GOT SOUL – SOUL, AOR & DISCO IN HAWAI’I 1979-1985』は他にもかなり良いハワイ産メロウ・チューンがたくさん収録されてるので、ほんとオススメ。
6. Mongo Santamaria / Spring Song
キューバ出身のコンガ奏者、モンゴ・サンタマリアが1976年にリリースしたラテンを軸にジャズ、ファンク、ディスコなどさまざまなな音楽を融合したクロスオーバー作品『Sofrito』に収録されているラウンジンなラテン・ジャズ曲。
【今日の一枚】”食べ物”ネタのレコードジャケットは、音も美味しかったりする確率が高い。これ持論。 https://t.co/4gSCBIN80r
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年4月17日
ツイートもしたのだけれど、「食べ物」や「料理」の写真をレコードジャケットに使ってる作品というのは、中身の音の方も当たりが多いのです。
7. Aretha Franklin / Day Dreaming
ソウルの女王、アレサ・フランクリンの歌声は、ときに優しく、そしてまたときに力強く心に響いてくる。
【今日の一枚】日曜日、アレサ・フランクリンの声がやさしく響く午後。 https://t.co/3ywpahfbmd
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年4月15日
1972年に発売されたアルバム『Young, Gifted And Black』に収録されているこの「Day Dreaming」は、そんなアレサの数ある楽曲の中でも”優しさ”が際立った、心洗われるようなメロウな1曲。
8. Diana Ross & Marvin Gaye / You Are Everything
4月2日が誕生日(命日は4月1日)のR&B/ソウル・アーティスト、マーヴィン・ゲイ。
【今日の一枚】昨日が誕生日だったマーヴィン・ゲイの作品が聴きたくなって、どれにしようか迷った末に、ちょっと変化球でダイアナ・ロスとのデュエットアルバムをチョイス。1973年の作品。メロウ。 https://t.co/NxFHTCTmBk
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年4月3日
誕生日を迎えたアーティストの作品というのは、ツイートなんかもされるので自然と聞き返したくなるもので、そんな中からチョイスしたのがダイアナ・ロスとのデュエット・アルバム『Diana & Marvin』は、スウィートな佳曲が揃った作品。中でもスタイリスティックスの曲をカヴァーした「You Are Everything」はオリジナルとは一味違ったデュエットならではの良さが出ているメロウ・チューン。
9. Roy Ayers / Everybody Loves The Sunshine
自分の中にとって「クラシック=名曲」と呼べる作品はたくさんあるけど、ロイ・エアーズのこの曲はそれを超えて、好き過ぎる曲。
【今日の一枚】みんな大好きロイ・エアーズ。アルバムタイトル曲は、クラシックを超えた殿堂入りな1曲 (個人的に) 。久しぶりに聴いたら「Keep On Walking」が、えらく気持ちいいー。 https://t.co/hGYU2Qmr1p
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年4月12日
心地よいヴァイブの音色、涼しげなシンセ・サウンド、リフレインされるコーラス、どこを取っても究極のチルアウト・ミュージック。
余談だけど、ロイ・エアーズみたいに黄色の無地Tシャツを着こなしてみたい、、。
10. Brick / Fun
アトランタのグループ、ブリックが1977年にリリースしたグループと同名タイトルのセカンド・アルバムに収録されている曲。ヒップホップのサンプリング・ネタとしても知られているギターのフレーズと フルートのアンサンブルが心地良いフォーキーでメロウな作品。
11. Orgone / Neither One of Us (feat. Adryon de León)
ロサンゼルスのファンク・バンド、オルゴンが今年リリースしたカヴァー・アルバム『Undercover Mixtape』。
【今日の一枚】カリフォルニアの現行ファンクバンド、ORGONEがソウル、ファンクの名曲ばかりをカバーしたアルバム。大好き曲ばかり入ってて、これはテンション上がる。 https://t.co/XjulyLCPv9
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年4月5日
その選曲のセンスの良さと演奏が本当に素晴らしくて、「BITTER SWEET & MELLOW : IN THE PARK」で選曲したアンジー・ストーンの「No More Rain (In This Cloud)」のサンプリング・ネタであるグラディス・ナイト&ザ・ピップスの曲をカヴァーしたこのヴァージョンは、イントロのオルガンから引き込まれてしまうナイス・チューン。
12. Kitty, Daisy & Lewis / Brocolli Tempura
ロンドン出身の3兄弟からなるロックンロール・バンド、キティー・デイジー&ルイスが2017年にリリースしたアルバム『Superscope』に収録されているグルーヴィーなインスト曲。
【今日の一枚】さっき某レコード店のお姉さんに教えてもらった一枚。エイミー・ワインハウスなんかもそうだけど、イギリスはいつでもヴィンテージな質感を大切にするグループが出てくるね。要するに愛でる感覚、その違いなんだろうな。 https://t.co/SNHAwErEFm
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年4月21日
「先年のサウンドであるが、未来のバンドである」とは、とあるイギリスのメディアの彼らに対する言葉なのだけれど、まだ若いグループなのにこのヴィンテージな質感。こういうグループが突然現れるから音楽はやっぱり面白い。
13. Linda Lewis / Reach For the Truth
イギリスの黒人女性シンガー・ソングライター、リンダ・ルイスの1972年に発表されたアルバム『Lark』に収録されてる曲。
【今日の一枚】透明感のあるリンダ・ルイスの声は、いつ聴いても気持ちいい。フォーキーでアコースティックでメロウ。春にぴったりなサウンド。 https://t.co/gL5dPOGXtf
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年4月10日
静けさのあるイントロから始まって、後半にはゴスペル風な盛り上がりを見せるアレンジ、彼女のハイトーン・ヴォイスで歌われるポジティブなメッセージ、そのすべてが気持ちよい晴れやかな気分になる1曲。
14. Cal Tjader / Morning
90年代にアナログレコードでも出てたヒップホップやR&Bにサンプリングされたソウルやジャズをセレクトしたコンピレーション・シリーズ『Strictly Breaks』。
【今日の一枚】Apple Musicでこんなのも聞けちゃうんだー。90年代にリリースされてたヒップホップにサンプリングされてたネタ物のコンピシリーズ。これはいいもの見つけた。 https://t.co/erDQ51tcOp
— KENNET@DAILY STANDARD (@kennet_64) 2018年4月23日
このコンピレーションのVol.1に収録されているラテン・ジャズ・ヴァイブ奏者、カル・ジェイダーの「Mornig」。90年代さまざまなプロデューサーがこの曲をサンプリングした曲を発表してるのだけれど、それは原曲が良いということの証でもある。
この曲が収録されているカル・ジェイダーのアルバム『Agua Dulce』がApple Musicにないのが残念。
15. Winston Turner Quintet / On a Clear Day (You Can See Forever)
バーブラ・ストライザンド主演で1970年に映画化もされたブロードウェイ・ミュージカルのタイトル(邦題は「晴れた日に永遠が見える」)で、スタンダードナンバーとしても知られているこの曲をジャマイカの首都キングストンのヒルトン・ホテルで演奏していたハウスバンド、ウィンストン・ターナー・クインテットがカヴァーしたラウンジンなナンバー。
BITTER SWEET & MELLOW : On Clear Day
春になると、その気持ちいい陽気からちょっと胸がキュンとする温かいサウンドが聴きたくなります。
今回は、そんな雰囲気のある70年代のソウルミュージックを中心にジャズ、ラテン、レゲエをセレクトしてみました。
来月もまたテーマを決めて、「タイムレスで、心地よいメロウな曲」を紹介したいと思います。
ではまた。